なる

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8/20/2024, 11:55:57 AM

"さよならを言う前に"


窓ガラスから見える夕日。

今日も1日が終わった。

彼は、授業が終わったことも気づかず机に伏せて寝ている。

そんな彼の寝顔を見て、今日も私の心は満たされる。

「また明日」

まだ寝ている彼に向かって挨拶をし、私は教室を出て行く。

8/20/2024, 4:19:13 AM

"空模様"


今日は雲ひとつない青空。

私たちは付き合って4年目を迎えた。

彼の迎えの車に乗り、私たちはある場所に向かった。

その場所は、旅館。

お互いに温泉に入り、浴衣に着替えて部屋に戻る。

ご飯を食べて、たくさんの思い出を話した。

すると突然、彼の表情が変わった。

私は何かしてしまったのか、と不安になった。

「俺と結婚してください。」

彼が結婚指輪を私に差し出し、プロポーズをしてくれた。

「よろしくお願いします。」

私は、嬉しくて涙が込み上げてきた。

その時の空は、雲ひとつない星空だった。

8/16/2024, 6:59:47 AM

"夜の海"


私たちは恋に堕ちた。

とても幸せな毎日だった。

あの事件が起きるまでは__。

私たちは海に遊びに来ていた。

互いに海水を掛け合ったり、写真を撮り合ったり。

そんな時間が、私たちにとっては特別だった。

彼の運転で、家に帰ろうとしたその時。

こどもが海で溺れているのが見えた。

気が付くと彼はこどもの元へ走っていた。

こどもは、無事だった。

でも、彼は私の元に帰って来なかった。

海の波に呑まれてしまったのだ。

彼は、帰らぬ人となった。

それから今日でちょうど1年。

私は、彼と最後に過ごした海に来ていた。

彼とのことを思い出し、泣いた。

人の目なんて気にならなかった。

やっと、泣くことが出来た。

そして、今日。

私は彼の元へ向かって夜の海に消えていくんだ_。

8/8/2024, 9:12:18 AM

"最初から決まってた"


高校で初めて出会った男の子。

私は、彼の笑顔に心を奪われた。

彼に気持ちを伝えることを決め、告白をした。

私の気持ちが、彼に届くことはなかった。

それから月日は流れ、

私たちは誰よりも強い絆で結ばれた、友だちになった。

そう思っていたのに。

突然、彼が言ったのだ。

「〇〇、付き合ってほしい」

私は、何が起こったのか分からなかった。

でも、気づいたときには言っていたのだ。

「よろしくお願いします」

そして、始まった私たちの恋人生活。

これから幸せな毎日が待っていると思っていた。

しかし、幸せな恋人生活は長くは続かなかった。

彼から別れを告げられたのだ。

結局、私たちは友だち止まりだったということなのだろう。

友だちでいる方がお互いに楽だった。

そう気づいてしまったら、恋人でいても辛くなるだけ。

きっと、私と君との関係は最初から決まっていたんだ__。

8/3/2024, 5:06:06 PM

"目が覚めるまでに"


放課後、教室に行くと誰かが寝ていた。

そのひとは、私の好きなひとだった。

いつの間にか私は、彼の元へと歩き出していた。

そして、彼の目が覚める前に

彼の頬にそっとキスをした。

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