『一生離さないでね』
「当たり前でしょ」
『...』
「何?」
『ううん、別に?』
「私だって放れないし」
『そっか』
「疑ってる?」
『...』
「...」
『苦しみだけが絆か...』「苦しみだけが絆だから」
「たまにはこうやって二人でお出かけもいいね」
『え?』
「あ、ごめん嫌だった?」
『えっと...』
「別にボクは大丈夫だよ、嫌なら嫌で...」
『これ初めてじゃないよ?』
「何が?」
『だから私たち今まで何回もお買い物とか遊んだりしたじゃん』
「え...そうだっけ...?」
『あんた誰』
「大好きな君にプレゼント♡」
『は?きもっ...頭でも打ったわけ?』
「っ...俺だってやりたくねっつーの」
『じゃあなにやってんの』
「こっちにはいろいろと事情があんだよ」
一はーいあんたの負け〜
罰ゲームでお姉さんにわぁーってやってきてね!
一ごめんね💦(ちょっと面白そう...)
一代わりに俺が行って来るか?
「なんでお前が行くんだよ...あ~だりぃ!」
『お兄ちゃん見て!』
「ん、どうした?」
『この雛人形私たちが生まれたときからお母さんとお父さんが買ってくれたやつだよ〜!』
「本当だな、じゃあ飾ろう!」
『うん!お兄ちゃんが男雛様で、私が女雛様ね』
「...っしまった!足が滑って」
『痛っ〜』
「すまない、大丈夫か!?」
『あはは、大丈夫だよ』
「ならよかった...って女雛が壊れて」
「ひな?おい!!起きろよ!ひなぁ!」
『私はこれがいいと思うわ?』 スキナコトヲスレバイイ
「でも」 ナンデヤメテ
『どうしたのよ』 ナニカシタノカシラ
「ううん、なんでもないよ」 マチガッテナイ
『じゃあそうしましょう』 ヨカッタヤッパリソウヨネ
「助けて」 コノミニマワルドク
一そこから出られるまでもがいて ムリハフヒツヨウニゲレバイイ
一たった一つの希望 ヒカリハコッチニアルカラ
一おいで、迎えに来たよ ズットソバニイル
『逃さない...』 アナタノタメヨ