そうだ
上手くいかなくたっていい
どんなに周りから冷たい目で見られても
どんなに周りから同情されても
どんなに周りから恐がられても
僕にとってあの事が成功さえすれば
どうだったいいんだ
最悪、自分が死んだって構わない
捕まったって構わない
あいつさえ、、、
あいつさえ、殺せればなんだっていい
上手く殺そうとしなくていいんだ
そう、だってあいつが死んでしまえば
それでいい
たったそれだけじゃないか
タイトル:上手くいかなくたっていい
祭囃子が聞こえる。
鈴の美しい音
太鼓が鳴り響く音
人々が賑わいを魅せる音
どれもが魅了される音
でも、
私にとってはこの音達は辛い音
だって
みんなこのお祭りが何のお祭りか分かってないから
教えてあげる
このお祭りのホントのイミ
昔ね、ここがまだそんなに発展してなかった頃
一人の少女が人柱になったっていうお話……
タイトル:お祭り
私の名前は……あれ?
なんだっけ?
おかしいな
思い出せないや
さっきまで覚えてた気がしたのに
それに目の前の男の人って誰だろう?
なんでそんな悲しそうな顔してるの?
というかここどこ!?
びょ、病院!?
なんで!?私が?
う、、頭いったぁ
ズキズキする
あの、私ってあなたとどういう関係なんですか?
え!?恋人!まじか!
私に恋人とかいるんだ…
あの、すみません
ここに〇〇さんがいらっしゃると聞いたんですが
どこの号室にいますか?
え!数日前に退院したんですか?
でも、家にはいなかったし、それにメールも…。
あの一人で帰ったんですか?
え!一体誰と!!
彼氏と?いや、冗談やめてくださいよ、、
そんな、、
だって俺が
あいつの彼氏なのに、、、
じゃあ、あの子は誰と帰ったって言うんですか!
タイトル:私の名前
もし、この世界で願う事があるならば
1度でいいから綺麗な星空を見てみたいんだ。
いつも絵本でしか聞かされたことないから
でも、、、
きっと生で星空を見ることは一生叶わないだろうな。
こんなにも淀んでいて
こんなにも悪臭が漂っていて
こんなにも多くの人が叫んでる
お母さんもお父さんもお兄ちゃんもみんなどこかへ行っちゃった。
どこへ行ったの?
熱いよ
暗いよ
怖いよ
空から雨のように降り続ける痛い何か
同じ服を着た人がみんなを襲ってる
あ
でも
空を見上げると
それがたくさんの綺麗な星空に見える
薄れゆく意識の中
小さな命はそう思った。
タイトル:星空
こんな時代に産んでしまってごめんね
そんなことないよ
母さん
僕はまだ産まれたばかりだけど
母さんと一緒にいけるなら嬉しいよ
だから次はもっと沢山遊んでね
戦時中、一人の女性と一歳くらいであろう子どもは静かに息を引き取った。