砂に咲く熱帯夜
こぼすことなかれ

暑さは波立ち舞い踊り
水は残さず飲み込まれる

砂に咲く熱帯花
枯らすことなかれ

錆びた銀貨 手のひらに
重なる歴史の重みを感じて
懐かしさを思い出す

進化は美麗に繋がり
世界は灰色に広がり

声は唯一の原石
今でも鈍く光る銀貨を
私はこれからも愛す

美しや妖や
流転の輪より出し花

玲瓏や麗しや
現世音より出し人

試練の地より失せし蒼

ぬいぐるみを抱きしめて
包帯に包まれて
花畑で眠りたい

蝶々結びのリボンの端
てんとう虫が歩いてる
チューリップみたいなスカートは
私のお気に入り

ティーカップには飴玉を詰めて
秘密のパーティーを始めましょう
宵闇が訪れるまで

さかさに映る空は今日も泣いてる
かき消すように飛び込んで

階段を駆け上がると
鼓動が楽しんでる

びしょ濡れなんて気にしない
自由の証を閉ざしたまま掲げる

明日は笑ってくれるかな