群れる鴉の黒光り
広がる翼は闇夜の帳
愛しの空は何処までも
高嶺の果てに
消えたとしても

匣の中には
小さな幸せが残っていて
あなたの温もりも
微かに伝わって
世界には
大きな希望が溢れてきて
人々の夢も
粛々と叶って
古の伝承を越えていく

見えない何かに振り向く瞬間
水色の流れ止めどなく
生まれた意味を知る
それは予感のように
花開く道に沿うように

現実が遠退く
連れ攫われた時間
私が見えますか
構える私が見えますか
扉が開くなら
清廉を纏い
澱みを剥いで
見えなくなる前に
私を救う

何処にも行かないから
また此処へ来て

忘れていないなら
また此処へ来て

また、いつか