1/21/2023, 12:08:50 PM
サンタクロースを待ち侘びて中々眠れなかった夜
従姉妹が集まり特別に夜更かしが許された盆の夜
幼い頃はそんな夜こそが
『特別』と呼ぶに相応しいと思っていた
けれど
当たり前のように君と毎日
今日あった面白い事や嫌だった事を
丁寧に切り分けては口に運んで
感想を言い合うような温い(ぬるい)夜も
同じように『特別』と呼ぶに相応しいと
今の僕は知っている
いつか終わるこの夜が
少しでも長く続きますようにと
幼い頃と同じ願いを
密かに胸に抱き続けたまま
僕は君と笑っていたい
1/20/2023, 3:50:29 PM
深い海の底で眠っていた
耳元で響く水音に耳を澄ませて
揺らめく海藻に漂流物を飾った部屋
ここで沈むのも悪くないと
思っていた 思い込んでいたのに
光を見た
正確に言えばそれは差し込んできた
私の意思とは関係無しに
不躾で無遠慮で身勝手なのに
泣きそうな程暖かい光を
私は知ってしまった
そしてもっと知りたいと思った
触れたいと願ってしまった
あなたという光を
あなたと一緒に踊りたくて
私は水面に向かっていった