1/20/2023, 3:50:29 PM
深い海の底で眠っていた
耳元で響く水音に耳を澄ませて
揺らめく海藻に漂流物を飾った部屋
ここで沈むのも悪くないと
思っていた 思い込んでいたのに
光を見た
正確に言えばそれは差し込んできた
私の意思とは関係無しに
不躾で無遠慮で身勝手なのに
泣きそうな程暖かい光を
私は知ってしまった
そしてもっと知りたいと思った
触れたいと願ってしまった
あなたという光を
あなたと一緒に踊りたくて
私は水面に向かっていった