まさお

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8/19/2023, 7:22:58 PM

「女心と秋の空」という、女性の気の移り変わりのやすさを空模様に例えたことわざは誰もが知っている。
このことわざは、当たり前だが女性の感情と秋の空模様がともに移ろい安いことから生まれた比喩、ことわざなわけだが、昨今の異常気象を見ていると、もはやそのありのままの意味は現代社会では失われたと思わずにはいられない。
猛烈に晴れ続けたかと思いきやスコールのようなゲリラ豪雨が毎日のように降り、酷いと真夏にも関わらず雹が降る。
こんな時代じゃ「女心と空模様」とでも言った方が正しいだろう。

しかし、こんな激変の時代故にSDG'sなんていうスローガンが声高に叫ばれるようになったことは評価できる。
なぜなら「持続」というのは言い換えれば子孫の時代まで長期的に反映することであり、現代の生物学で考えられる、生物にとって最も重要な要素に他ならないからだ。
自分はいつか老いて動けなくなる。
自分の労働や遺産に関しても、(実在論的に考えるなら)人が居なくなればそんなもの存在しなかったと言っても過言では無い。
そんな中で自分が生を全うし、その命の価値を残すためには、唯一人間が持続する以外に方法はないのではないだろうか?。
つまり、人間という種が持続、反映することこそが、唯一自分が生き抜く術であり、かつ生きる価値なのだろう。。

だが、私がその周囲やインターネットを見た上でSDG'sというスローガンに持っている所感としては、大半の人がこのスローガンを馬鹿にしているか、もしくはまともに考える価値のない取るに足らない思想だと考えているように思う。
この原因はなぜかと考えることがあるが、その答えは意外とシンプルで、「日本人は豊かになりすぎた」ということでは無いだろうか?
大半の日本人が衣食住を保証され国民皆保険で不安も少なく更にはクビになることもほとんどありえない。
そんなリスクのない社会の中で、娯楽さえ手元の電子機器で完結できてしまう。
そんな「持つ者」が常識の中で誰が「持たざる者」になることを思い本気の行動を起こすだろうか?
そういった世界を持続に導く要素がもしあるのなら、それこそがありのまま持続できなかったことわざのような極小さなきっかけになるんじゃないかと期待したい。
なぜなら既に数多の遺産が危機にある、ないしは手放し始めているのだから。