明日も明後日も永遠に続く未来が怖い
誰かのためにとか
何かのためにとか
今はただ、そんな原動力はなくて
良くも悪くも今日という日が完璧で
やりたいことも、やり残したこともなくて
今日も自分のために生きて
明日もきっと生きているから生きる
なんとも惰性的で悲観的な私だろう
ただ淡々とすぎて行く日々の中で
次の角を曲がってパッと消えられたら本望なのに
-生きる-
このままずっと悪い男に引っかかってさ
泣きながら私に相談してよね
これからもずっと悲しい恋を繰り返してさ
その度にここに戻ってきてよね
私抜きで幸せにならないでよ
来世でなんて言わないで
このまま私と
なんてね、
-忘れたくても忘れられない-
『親友』
『花鳥風月』
『わたしの名前』
あの子が描いてくれた習字
貰ってからずっと部屋の壁に飾ってある
あの子は「適当に書いた」と言うけれど
紙の上で強かに踊るあの子の字が
一人暮らしの静かな部屋を照らすので
-静寂に包まれた部屋-
夏の終わりの哀愁と
冬の始まりの静粛と
そんな季節に挟まれて
緑の葉がオレンジに変わり
生ぬるい風からスゥっと冷たい風になり
地面に散る夏の花びらが
俯き歩く私に
秋の訪れを唄うのだ
-秋-
高校生までずっと手書きの手帳とカレンダーを使っていた
毎年友達と新調しに行くのが楽しくて、ついでにペンやシールやマスキングテープも買って、年明けは良く文房具屋に何時間もいたものだ
テストの予定や、遊ぶ予定、何もしない日も何かを書いた
手帳とカレンダーが私の予定で埋まっていくのが好きだった
スマホで予定を管理するなんて、断固として拒否!
ありえない!
と思っていたけれど、大学に入ってまもなく、私の鞄の中から手帳が消え、部屋からカレンダーが消えた
その代わりに私の手元に残ったのは、この小さな現代文明だった
便利で、軽くて、なんでも管理できて、でもその代わりに、毎年の楽しみを1つ無くした
この間文房具屋コーナーに立ち寄った時、少しだけ、ほんの少しだけ、また制服を着てそこに何時間も居たくなった
-カレンダー-