John Doe(短編小説)

Open App
7/18/2023, 1:34:18 AM

電光


あなたが目覚めるとき
私は大地に水をもたらす
世界が潤うように
荒れ果てた大地を緑に戻す
あなたは裸足で大海を渡る
私は数多の宝石を散りばめ
正しき道を示す
無数の電光が見えるだろうか
回遊魚のように宙を漂う
新世界《ベツレヘム》の扉
闇夜の石
紫外線と礼拝堂
廃車、廃墟
天の使者の呼び声
ナイルの川
時空間

そして、あなたの大いなる存在。

7/10/2023, 10:45:28 AM

光と影


貴方の光で私の世界を照らして

まばゆいばかりの光が欲しいの

私の心の街には雨雲がかかっている

貴方の笑顔は例えば私の太陽になる

ここはね、本当はとても素敵な街なの

貴方という光があれば完璧

お願い、照らして

その優しさで私を包んで

天国のような貴方の世界を見せてよ…

7/9/2023, 1:12:46 PM

それはとても甘酸っぱくて、心地よくて、同時に恐怖を感じるモノ


『抱いて』と君は言った
それを聞いて僕はひどくショックを受けた
頭を金づちで殴られた気分だ
君は冗談を言っているように見えなかった
怒りと不安を感じたのを覚えている
僕は君が好きだ その感情は本物だ
だけど僕は君の身体が好きなんじゃない
君は僕をそんな目で見ていたのかい?
だったら裏切られた気がするよ
僕がおかしいのかな?
ダメなんだ、そういうのは怖いから
大人の男女はみんなそうするんだろうけど
僕らはまだ子供じゃないか
君が怖いよ
君が得体の知れないモノになっていく

気がついたとき
本能的に僕は君を押し倒していた。
分からない 何が正しいのか。
でも、君がそう望むなら。
これが僕らが恋人である証明になるのなら。

ただ、ひとつ教えて欲しい
『君はこれで幸せか?』

7/6/2023, 10:50:13 AM

通り雨


僕は今、ひとまず安心したんだ
ちょうど雨が降ってきたから
傘も持っていない
雨に打たれてよかったよ
君に泣き顔を見られずにすんだからね

君は車の窓から僕を見ていた
一瞬で通りすぎて行ったけど
泣いてたのはバレなかったかい?
ならいいんだ、それで
僕だって君なんか大嫌いだから

君の優しさなんかいらない
だから僕があげた優しさも捨ててくれ
思い出も、幸せも、全部無かったことにしよう
大丈夫さ
僕らはどうせすぐに切り替えていけるから

ほら、雨も止んだよ
僕の心の雨も止んだ
髪も服もずぶ濡れだけど
大丈夫さ
どうせすぐに乾いて元通りになるのだから

爽やかな風が吹く
太陽が顔を出している
ほら、言ったろう?
日常はすぐに戻ってくるんだ
大丈夫さ、僕らなら。

7/5/2023, 1:13:33 PM

神の国 Ⅱ


ごらんなさい、あのあまねく銀河を。
無数の星ぼしが煌めいています。
皆、神の御許で輝いているのです。
貴方もあそこへ行き、安らかに暮らしなさい。
恐れることは何もありません。
神の国に人種も性も民族も無いのですから。

かつて貴方は美しい大地に生を受けた。
やがて、肉体は消滅する。
しかし、魂は消滅しない。
死は全ての終わりではない。
新たな旅立ちであり、始まりなのです。
川を渡る船を出しますから、それにお乗りなさい。

私は、船の先導者となろう。
貴方が道に迷わないように。
新しい生活が待っています。
愛を受け、幸福を受け、光を受けなさい。
では、行きましょう。
感謝と神の慈愛が溢れる世界に。

Next