Nemo

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3/3/2024, 11:06:43 AM

栄枯必衰。
この言葉が浮かんでくる。

娘や孫のために。
そういう想いを乗せて飾られた雛人形。
幾段にも飾られた正に豪華絢爛と呼ぶもの。

今や慎まやかな雛人形が家に飾られる。
そこにあるものに宿った心は昔より少なく感じる。

メンドウ、高いから、そんな余裕はないから…
何のためにするの?

そんな言葉が出てきてしまう行事。
昔は華やかだったんだよ、と言われる、衰退の証。
そんな寂しさを感じさせるもの。

昔の人の願いは何処に消えてしまったのだろう。
ふと、慎まやかな雛人形が問いかけてきた気がした。

『ひなまつり』

3/2/2024, 1:37:09 PM

まだ、天からのお迎えが来ていない。
それはつまり、まだ生きていられるということ。

学べる、遊べる、楽しめる。
共に過ごせる、話し合える、笑い合える。

命が消えなければ、現実を過ごすことができる。
例え辛いことがあろうと、現実世界は地獄ではない。
全ては、私の考え方次第で変えられるのだから。

苦しい?辛い?痛い?
悲しい?悔しい?寂しい?
全部、生きてるから感じられるもの。
生きてさえいれば変えられること。

この世に生きていられること。
この先、仮に1秒でも生きていられる時間があること。

それが私の、揺るがない、たった一つの希望。

3/2/2024, 5:55:23 AM

生命が活動を続けるために必要な原動力。
飢え、危険、絶滅などを回避する目的のもの。
つまりは生命に組み込まれたシステムの一部である。
それが欲望。善でも悪でもない、ただ、在るモノ。

足るを知る。(小欲知足)
欲望に駆られず充足を知ることで欲を小さくしよう、
という仏門の教えがあるように、強欲は不浄の扱いだ。
もちろん強欲や我欲は身を滅ぼしかねない。
ただし、欲自体は善でも悪でもないのだ。

私を囲む人々へ、繁栄を望む気持ちもまた欲望。
この温もりを1秒でも長くと願う気持ちも欲望。
将来我が子が幸せで在るようにと願う気持ちも欲望。
我々に欲があるが故に世の中は改善にも繋がるのだ。

システムに組み込まれ、避けられぬモノならば、
私は少しでも誰かが幸せになる欲を持っていたい。
そう願うことが、私の欲望。

私を形作る、我欲、強欲。

3/1/2024, 9:23:04 AM

多種多様な人を乗せて列車は走る。

風景を眺める人。
音楽に身を委ねる人。
睡眠時間に充てる人。
暇つぶしに興じる人。
お喋りを楽しむ人。

向いている先はまるで異なっている。
ただ、そんな人の思いを乗せて、同じ先に向かう。
特定の場所に向かうため、列車は走る。

そんな不思議な空間を内包して、列車は走る。
ふと、それが、人生と重なった。
不揃いな私達を乗せて、時間という列車が動いている。

降りる場所も目的地も違う。
名前も知らないもの同士。
目線も合うことはない。
見知らぬ人同士での会話もない。
ただ、それで良いのだろう。
人生とは、生きること、というのは。

そんな中で、いずれ共に手を携えて、
一緒に楽しく乗れる人が居たら。
そんな人が隣に乗っていたら。
きっと列車に乗る時間は楽しいだろうな。

そんなことを思いながら、僕は今日も揺られてる。
時間という列車に乗って。

2/28/2024, 1:59:25 PM

未知、それは不安でもあり、新たな刺激になる可能性を秘めている。
例え既知であっても、辿り着くまでに発見があるかも知れない。
普段から行かない場所は、そこでは喧騒で忘れ去られてしまっているモノでも、見つけられるかも知れない。

そんな可能性を感じさせるもの。
遠くの街へ行く、というのはそういう事ではないだろうか。

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