何かを欲し満たそうとするのは
悪いことじゃない。
ただね。
欲望を満たすならおひとりで
お願いします。
私を頼らないで。
【お題:欲望】
あなたの居る場所に行きたいと
思う事があります。
そう簡単に、行ける場所では無いから
半分以上は憧れだけれど
あなたが、送ってくれる
私の知らない桜並木や水平線
美しい紅葉の写真を見るたびに
言葉にならない思いが、涙と一緒に
零れ落ちるんです。
2人並んで見られたら
どれほど幸せなんだろう…と。
遠くの街へ行けるのなら
私は、あなたの居る街に行きたい。
【お題:遠くの街へ】
現実逃避、ちょっとした休息
何もしない時間を作るとか…
もっと上手だったら、良かったな。
予定も仕事も、詰まってないと不安でさ。
頑張ってない自分が嫌いでさ…
後回しが、気持ち悪くって
そのくせ自分には無頓着で
心は悲鳴をあげ始めたけど
身体はまだ動いたから
それでも、止める事をやめなかったんだ。
本も映画も好きだった。
けどその時間すら、惜しかった。
もう、身体も動かなくなったけど
あの頃より、現実が痛いな。
現実逃避、大事な事だよ。
もし、辛い人が居たら
自分を少し甘やかしてあげて欲しいかな。
【お題:現実逃避】
友よ…父よ…
君は今、貴方は今
どこに居るのだろうか。
憔悴状態に着慣れぬ喪服
折詰の弁当を下げたあの日の私は
遮断機がカンカンと鳴り響くなか
電車が通り過ぎるのを待った。
その光景が、なぜか焼き付いた。
一瞬にして空っぽになった
私の心に、違和感のような日常が
あまりにも残酷だったのかもしれない。
友よ…父よ…
未だにこの世で足掻く私を
君は今、どう思ってくれるだろうか。
【お題:君は今】
今日は、このまま雨になるのかな…
週末は会う予定だったけど
昨夜の 急遽仕事、ごめん!の
LINEと、早朝にもうひとつ来ていた
こっち土砂降り、行ってきます!の
メッセージ。
休日出勤頑張れと打ちかけて
もう一度、空を見上げる。
君の住む街で降る雨に
私が濡れる事がない。
それがこんなに切ないなんて…
どうかあの人が風邪を
引きませんようにと願って
送信ボタンを静かに押した。
『お題:物憂げな空』