#もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら何を見たい?
宝くじ、競馬、
強欲だね
自分のことを知るのは嫌だ
なんで
なんか怖いじゃん
まぁわからなくはないけど、
他人のことは
ちょっと気になるけど、それも怖い
そうなんだ、じゃあとりあえず未来行ってみますか一緒に
…え?
#無色の世界
僕の作品は何もこみ上げるものがないそうだ
イマイチ心が踏み込んで来ないと言われる
塗り絵をそのまま渡されたような無色の世界
そんな感じ
絵の具を溶き勇気を出して筆を走らせてみても、なんだかくすんでる
こんなことなら色なんかつけたくなかった
心の中の僕は泣く
再び絵の具を溶き、色を重ねる
満足いくまで作品に向き合う
やっぱりくすんでしまった
だけど、
前ほどキライじゃない
#桜散る
上京して漫画家を目指し、頑張って来たけど気づけば夢見る年齢は過ぎたていた。
後悔のないような人生を送って来たつもりでいたが気付けば後悔しかない
スーツを着て並木道を歩く
桜散る歩道、昨日はずいぶん雨が降っていたな
俺は桜を踏まずに道を歩いた。
#ここではない、どこかで
翼の一族、鳥人種の私達、高台のある島でみんなで暮らしてる。
みんなはいつものように役割を与えられ空に飛んでいく、私を残して、
私の翼は生まれつき右の翼の形が悪くうまく飛べない
私の翼では島を渡っていけなのだ
みんなにできること私には出来ない。
私にもできることがあるのかな、ここではない、どこかで
私は島のみんなに内緒で小舟を作った
食料と生活に必要な物を詰め込み、海を渡る
ワクワクしていた、初めて島の外に出た
島のみんなには帰ったら謝ろう
今は役に立たない私でも一歩踏み出せば何かが変わるかもしれない
こんな私でも誰かが必要としてくれる、そんな気がしたんだ
#神様へ
ドレスに身を包み装飾をあてらう
小舟に乗り
神様へ唄を届けるため
今年の漁の豊作を願うため
巫女になり捧げる
嘲風に揺れる帆 大自然の恵みに、
我ら祈り恵みを求める。