NoName

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3/24/2023, 3:30:00 AM

#特別な存在


天井を見ながら寝床に入る
夢の中にはほど遠い
寝返りを打ちながらまぶたを閉じる

子供の頃は安心して眠れた
自分が特別な存在だと信じて
何でもできる気がしたから、

今はなんだか怖い、明日が来るのが怖い
たとえなにがあろうと明日は訪れる
訪れてしまう

朝は嫌い
全てが灰色

ほら朝がやって来た



3/23/2023, 3:39:36 AM

#バカみたい


学生時代最後のライブ
バンドメンバーで集まるのはこれが最後
バカみたいに歌った
声が枯れるまで歌った

たとえ一人になっても俺は音楽をやめる気はない最後まで歌い続ける

最後まで歌い続ける。

3/20/2023, 3:27:50 AM

#胸が高鳴る

私の島はこれといって娯楽は無く、
家から遠くの本屋で好きな小説や漫画を買うのが私の唯一の楽しみだった。

欲しかった本を買った、
胸が高鳴る中、私は自転車を漕いで家に帰る

早く帰って、続きを読みたい。
下り坂を意気揚々と下っていく。



3/17/2023, 3:26:15 AM

#怖がり



子供の頃は怖がりだったけど

最近は何も気にしなくなった
理解できないことが怖かったんだと思う

大人になればわかることが増えていく
大抵のことは知ってることになるから







3/16/2023, 7:42:01 AM

#星が溢れる


星が溢れる中を時速200キロを越えて、その列車は進んで行く。

僕がこの列車に乗車したのは人生で2回目
一度目は20年前、親友と乗り、目的地に辿り着くことなく列車を降りた。

二度目は今この時、
妻と子供を連れて海水浴に海を訪れた時
溺れた子供を助け、僕は溺れ死んだ
それから今、この列車に乗った。

一度目と違い今回は目的地にたどり着いた。

「久しぶり」
「うん、久しぶり、ずいぶん背が伸びたようだね」「そりゃあ20年も経ったからね、結婚して子供ができたよ」
「そうかおめでとう」
「話したかったことがたくさんあるんだ」
「そうかゆっくり聞くよジョバンニ」

僕は親友に連れられその列車を降りた。


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