#星が溢れる
星が溢れる中を時速200キロを越えて、その列車は進んで行く。
僕がこの列車に乗車したのは人生で2回目
一度目は20年前、親友と乗り、目的地に辿り着くことなく列車を降りた。
二度目は今この時、
妻と子供を連れて海水浴に海を訪れた時
溺れた子供を助け、僕は溺れ死んだ
それから今、この列車に乗った。
一度目と違い今回は目的地にたどり着いた。
「久しぶり」
「うん、久しぶり、ずいぶん背が伸びたようだね」「そりゃあ20年も経ったからね、結婚して子供ができたよ」
「そうかおめでとう」
「話したかったことがたくさんあるんだ」
「そうかゆっくり聞くよジョバンニ」
僕は親友に連れられその列車を降りた。
3/16/2023, 7:42:01 AM