#たった一つの希望
冷凍保存された私は、目覚めるとなん百年もたった地球にいた、
外に出ると大陸は砂漠に包まれ、見たことない生物が溢れている
しばらく砂漠を歩くと街が見える
街には進化した牛のような生物が喋り、産業を営んでいた
人類である私は、危険を避けるため被り物して
街で聞き込みをすることにした
聞くに向こうの大陸に人類生存の噂があった
私はその情報を頼りに街を出て行く
たった一つ希望を胸にして私は旅に出た。
#欲望
新しい食事
新しい夢
新しい恋
新しい娯楽
欲望に際限がない
しかし求めることは悪いことばかりじゃない
僕らがこうして進化して来られたのも、際限ない欲望の証だ
次は何を手にしようか、好きなだけ求めていこう、その両手が抱えられる限り。
#現実逃避
現実逃避は麻酔みたいなもんだよ想像してみてくれ
お腹開けられたまま、毎日過ごせって言うのか
毎日毎日痛くたまらないよ
我にかえるといつも死ぬことだけ考える
トラウマが蘇り、現状のどうしょうもない状況に目が行き未来は絶望そのもの
子供の頃に死んどけば良かった。
少しでいいから思考を止めたいんだ
明日になったらきっと忘れる
だから今だけほっといてくれ
頼むから。
#君は今
彼は二重人格
普段は真面目に働き自宅に帰り就寝する
しかし極度のストレスに晒されると性格が豹変する
夜な夜な出掛けて落書きに喧嘩騒ぎだった。
彼女は二重人格
普段は温厚で真面目だが気絶した途端に性格が豹変する
派手な格好で騒ぎ立て、気に入った男を顔を隠してさらって行く。
その夜、彼と彼女は出会った
運命に感じた、二人は楽しく意気投合し
終いには宝石店を襲って宝石かついで二人仲良くホテルで過ごした
人格が戻った二人は目を丸くした
知らない異性と宝石に囲まれてホテルで寝ている状況がいまいち信じられない。
「…ねぇ君は今これがどんな状況か説明できる」
「いえ、まるで分からない」
こうして2人で4人の共同生活が始まった。
#物憂げな空
眠気まなこでカーテンを開ける
灰色で物憂げな空
雨が降りそう
ぎゅうぎゅうの満員電車に身体を押し込み会社に向かう、
プレゼンの日は毎回胃袋がキリキリ痛い
帰りたいな…
常用してる薬が最近増えてきた
降りそうで降らない灰色の空
いっそ降るだけ降ってくれればいくらかましなのにな。