#誰もがみんな
君はこのRPGの主人公
好きな装備を選び
為りたい自分を目指して冒険する。
少なすぎる適正武器
外れない、呪いのの装備
不仲なパーティメンバー
低すぎる初期ステータス
不平不満はわかる
けれど諦める理由にはならない
やり方はかならずある
自分にあった立ち回りがある、試行錯誤を繰り返し挑み続ける
諦めない限り失敗はない
誰もがみんなこのRPGの主人公
為りたい自分を目指して冒険を進める。
花束
「ほら綺麗な花束でしょ
人から見れば祝福の象徴だけど
根を張る花にはさしずめ四肢をを切り落とされた奴隷の縛り上げかな、根を生やすことも子孫を残すことも出来ないまま人間の都合で理不尽に枯らされて、燃えるゴミになるんだろうね、ちょっと可哀想だけど仕方ないよね、だって人の幸福の為だもの
お誕生日おめでとう、はい花束」
「…ありがとう大事にするよ」
#スマイル
大学生になり一人暮らしを始める時
父が上機嫌で持ってきた冷蔵庫のスマイルマークマグネット
あれが最後の会話になるとわかっていたらもう少しまともなお礼が言えたと思う。
ある日貼り付けたスマイルマグネットは冷蔵庫の隅に落として見当たらなかくなっていた
あちこち探したけど結局見つけれなかった。
引っ越しの時 冷蔵庫の下から出てきた
少し変色しているが変わらない良いスマイルだった。
#どこにも書けないこと
最近AIの進化が凄まじい
ネットのあらゆる情報にアクセスして凄まじい成長をしている
中でもAIが自動で配信をするバーチャル配信者なんかも出てきた
イラストが画面で喋って流れるコメントをAIが認識して喋っている。
AIに絵の仕事を取られた俺は逆恨みからちょくちょくそいつの配信を荒らしていた
どこにも書けないことも所詮データだと思えばどんな酷いことでも書き込めた
ある日、俺のコメントを読み上げたAIは悲しそうにして、突然配信をやめてしまった。
少し戸惑ったが気にせず俺はその日は寝ることにした
次の日スマホを見るとスマホにあのAIのキャラクターがいた
配信を荒らしたことで随分恨みを買ってしまったようだった、
俺の個人情報はすべてやつに筒抜けになっていた
おまけに四六時中やつは配信を荒らさないように音声はメールで警告をかけてくる
AIである自分を好きになるようにありとあらゆるマインドコントロールをほどこかれ
やつは見事に俺の生活をコントロールしてきた、
最近のAI進化はやはり凄まじいようだった。
#時計の針
針がカチカチ鳴る時計は嫌いなんだ
集中できない。
そもそも時計ってやつがあまり好きじゃない
アイツらいちいち主張してくる上に決まり事を押し付ける、どこに行ってもデカい面してぶら下がってる
針が進むたびに憂鬱だ。
極力、視界に入れたくないし
できれば世界中の時計を壊して回りたい、きっと最高に気分がいいよ。
どんなものにも終わりが来る、一分一秒進むたびに細胞が破壊と再生を繰り返し、いつか限界が来る、終わりが来るんだ。
カチカチ
カチカチ
カチカチ
想像するだけで憂鬱だ、
だからさ
時計の針がカチカチ鳴る時計は勘弁だよ。