#大空
惑星にたどり着く
砂漠の真中
墜落した飛行機
ペンギンの惑星
喋り威嚇して、大空を飛んで襲ってくる
ペンギンの群れ
ペンギンの惑星
寂しさ
火星の通信室
地球から僕に通信が入っていた
僕はトビー。生まれて15年、火星で暮らしてきた。
今度地球に初めて行くことになった
「トビー君故郷を離れるのは寂しいかい?」「多少はね」「ハハッ余裕だね楽しんで来なよ地球旅行」
余裕を装うが内心不安だった
地球には僕を捨てた父と母がいるらしい
僕は寂しさを振り払い地球に向かうロケットに乗り込む
見送る人に手を振りロケットは地球に向かう。
#冬は一緒に
学校終わって即帰宅、コタツに飛び込む
お腹空いた、お母さんは忙しそう
冬は一緒に鍋から始めるのが我が家のルール
今日はキムチ鍋
「野菜切るの手伝って」
お母さんに呼ばれ渋々コタツを出る。
#風邪
風邪引いた?
イヤ分からない
熱測ったほうがいいよ
今日は寝ておく
そうしな病院行きなよ
行きたくないな
「田邊先生」
#雪を持つ
田邊先生のことは今でもよく覚えてる
初めてあったのは冬休みの終わり学校に行かなくなった私はそういう子供が授業を受ける施設に
週4日ほど授業を受けることになった
雪が降る中お母さんに車で連れてこられた特別学級
そこで先生に会った
「初めまして田邊幸ですよろしゅたうな宇留部ちゃん」「よろしくお願いいたします…」
うつむいた私を気にせず、先生はニコニコしていた
先生は20代後半で黒い長ズボンにワイシャツを着た
眼鏡の明るい先生だった
勉強が始まると
先生と一対一
気まずさが残る
私が勉強に身が入らない様子を見兼ねて
先生は一度授業を止めた
「いったん停止にして外でも歩こうか」
勉強を止めて二人で外の庭を歩いた
「嫌じゃないですか私みたいな子といるの?」「僕はまだ宇留部ちゃんのこと何も知らんからな嫌かどうかもわからん」「私のことはほっといてもかまいません、お母さんには私がてきとうに言っておくんで無理に私にかまわなくても…私の人生はもう駄目ですよどうでもいいです何もかも」「駄目なんか?」「駄目ですよ、学校にもいけない、もう普通じゃないです、私はレールを踏み外したんです…」
私は思わず座り込んで泣いてしまった
「レールを外れたんならまた見つけたらえぇよ宇留部ちゃん、なんならキミが自分でレールを敷いたっていい」
「…自分で…」
「そうや、今は肩の力抜いて、そんなことまで深く悩まんでええ」
「ありがとうございます…先生」
「そうや! 雪合戦でもしようか宇留部ちゃん」
「雪合戦ですか」「そうや、先生に雪玉当てられたら今日は授業なしにしたるわ」
「ホントですかじゃ本気でやります」
「ええなおもろくなってきた」
雪を持つと先生は私に雪玉をぶつけて子供みたいにケタケタ笑ってた
先生は大人気ないくらい強くて結局帰って先生の授業を受ける羽目になったけど
私があんなに笑ったのは本当に久しぶりだった。