彼女と恋人になって、一緒に暮らすようになってそれなりに経つ。
ひとりで暮らしていた時は確かに気楽だったんだけど、もうひとりに戻れる気がしない。
彼女と一緒にいる時は当然気を使うところはあるんだけどさ、それでも嫌じゃないんだよね。
彼女だって俺に対して気を使ってくれていると思うんだ。
その中でそれぞれが過ごしやすい時間を見つけて、落としどころをつけようって考えていたのに彼女との時間は本当に楽なんだよね。
それを一番感じるのは睡眠の深さだ。
彼女の体温は心地よくて、ひとりで眠っていた頃よりしっかりと疲れが取れている。
睡眠時間は変わらないのに質が変わってるんだ。
彼女に無理させていないか聞いてみても、「無理してませんよ」と満面の笑みで返される。
彼女と共通の友人にお願いして、それとなく聞いてもらっているけど、やっぱり「無理していない」と言われたみたい。
それどころか、「最近睡眠がしっかり取れて仕事が捗っている」と返されたらしい。
それを聞いた俺を見た友人は指をさして爆笑していた。
そりゃ、一緒に過ごしてから睡眠の質が上がったなんて言われたら、俺と同じなんだと思って頬が緩んじゃうでしょうが。
ああ本当に。
彼女のことを好きになって良かった。
おわり
六四八、Love you
気になる人は屈託なく笑う人。
初めてそれに気がついた時に、太陽を背負っていたからなのか、私から見た彼は太陽のような人……だと思ってしまった。
笑顔の眩しさ、優しさも。
それを見ているとその光が強くて胸が痛むのも。
おわり
六四七、太陽のような
〝好き〟って気持ちを認めて、彼女の気持ちを受け入れて。
俺の〝好き〟も受け入れてもらって。
彼女と恋人っていう関係をゼロから始めます。
大好きな彼女を腕の中におさめると、優しい温もりを感じて眠くなる。
身体の力が抜けていく。
こんなに安心ししたのは初めてで……。
俺が思うより早く意識を手放してた。
おわり
六四六、ゼロからの
恋人の笑顔がどこか余裕がない感じがする。
心配かけないように笑ってくれるけれど、なんと言うかな……ちょっと違うんだ。
お風呂上がり、のんびりしている彼の背中を見ていると、それでもどこか切なそうに見える。
隠そうと思っても、私には分かるんだよ。
私は彼の隣に寄り添うように座って彼の肩に頭を乗せた。
「ん?」
優しい声だ。
でもちょーっと違う声。
「んーん、そばにいたいの」
彼が何を思っているのかは分からない。
でも凹んでいるのは分かるから、私は彼に寄り添うだけ。
おわり
六四五、同情
夏が終わって涼しくなり、緑色だった木々の色が褪せる。
枯葉が落ちて落ちて。
寒そうな肌が見えていた冬が終わりを迎えようとしている。
これから春がくるんだ。
愛しい彼女と肌を寄せあっていた季節が終わってしまうのは、少し寂しく感じてしまった。
おわり
六四四、枯葉