【もしも未来を見れるなら】
一年後の私は何をしてるかな
今やっていることを変わらずやり続けているのかな
五年後の私は何を考えてるかな
周りの人と比べて自分を責めていないかな
十年後の私は何を見ているかな
考え方や価値観が変わって見ているものも違うのかな
十五年後の私は誰といるのかな
自分を肯定してくれたり支えになりたい人はいるのかな
もしも未来を見れるなら
私は強くなった自分が見たい
自分を見失わないで、何年経とうと私でありたい。
【無色の世界】
「あなた色に染まりたい」などよく言ったものだ。
ならば色を持つこと、染まることすら許されない私は
どうしようか。
「白はどんな色にでもなれる」とも言うがそうだろうか。
白色は白色として自立はしていないのか、他の色が目立つからなのか。
何にせよ、私は白色=無だとは思わない。
何にでもなれる白色と違って何の色も持っていない、
無色の世界の私は色彩において部外者だ。
あなた色に染まることも
あなたが私色に染まることも出来ない。
しかし無色の私は色という概念があってこそ
存在できるものだと思う。
【桜散る】
やっとの春、心の芽吹き
あなたを見つけて桜咲く
遅めの春、心が色づく
気付いてほしくて桜舞う
心は春、突然の雨が降る
打たれ流れて桜散る
【ここではない、どこかで】
はっきりと聞こえた
貴方が友達と話している声
私への評価の声
世界が止まった
嘘だと思いたかった
考えられないくらい思考が停止した
呼吸を忘れないために走った
走ったら否応無しに息は出来る
この鼓動も胸の辛さも走ったせい
そうだ、このまま遠くへ行こう
ここではない、どこかでまた呼吸しよう。
【届かぬ想い】
君の下駄箱に想いを綴った手紙を入れた
教室に入ってくる君の表情に緊張してる
たまには紙飛行機にして後頭部めがけて投げてみる。
君との思い出がたくさん詰まったアルバムを作った
中でも気に入ってるものは部屋に飾る
この思い出の数のうち君はいくつ覚えてる?
君への想いに音を並べてみた
わざわざ君の好きな曲調を調べる
存在していない歌手の名前を言って聴かせてみる。
元々はただの白紙、空っぽの本、名も無い音
君の事を想ったら全部大切になった
君は鈍感だから多分1つも気づいてないよね
「届かぬ想いなんてない!」
そう自分に言い聞かせて、震える唇結んで伝えてみせる。