【無色の世界】
「あなた色に染まりたい」などよく言ったものだ。
ならば色を持つこと、染まることすら許されない私は
どうしようか。
「白はどんな色にでもなれる」とも言うがそうだろうか。
白色は白色として自立はしていないのか、他の色が目立つからなのか。
何にせよ、私は白色=無だとは思わない。
何にでもなれる白色と違って何の色も持っていない、
無色の世界の私は色彩において部外者だ。
あなた色に染まることも
あなたが私色に染まることも出来ない。
しかし無色の私は色という概念があってこそ
存在できるものだと思う。
4/18/2023, 2:46:19 PM