9/5/2025, 1:37:20 AM
言い出せない言葉がたくさんあった
あの頃の僕はもういないのかも
大人になった今は
いい過ぎてしまうことの方が多い
言葉で自分を伝えることは
本当に難しくて危うい
言い足りなかったり
無意識に盛ってたりで
誤解を招くことも多々
宇宙人にでもなって
テレパシーを送るよ
火星あたりから
でもそんなことしたら
きみは驚くだろう
混乱して
落ち着いて話なんかできないだろう
だから僕は伝えるよ
僕の言葉で
例えそれが足りなくても
逆に多すぎても
8/31/2025, 1:39:56 PM
誰かが呟いたクーラーという呼び名に
ノスタルジーを感じた
ほどよく冷えた床の上で
猫はアンモナイトになって眠り
太古の夢の中へ駆けだしていく
窓の外には半分だけの月が
はっきりと、
だけど控えめに浮かんで見え
終わりを感じさせない暑い夏が
それでも終わろうとしている
8/22/2025, 1:27:15 AM
夏にきみと飛び立ち
秋にきみと降り立つ
冬にきみと眠り込み
春にきみと目覚める
8/2/2025, 9:02:54 PM
忘れないように記しておいたのに
あの手紙はどこへさらわれたのか
今頃は海馬の砂浜に流れ着いて
小さな貝殻のようにひっそりと
波打ち際で眠っているかもしれない
探しに行けるのは僕だけで
拾いに行けるのも僕だけだ
7/16/2025, 2:32:19 PM
通り雨に降られて
濡れながら走っているうちに
なんだか可笑しくなってきて
青いソーダ水みたいな町を
笑いながら飛び跳ねてゆく
きみとふたり
真昼の夢