10/24/2025, 1:07:42 AM
無人島に行くならば
どこでもドアを持って行く
どうせ人恋しくなるのだから
開けたらそこは町でしたって感じで
浪漫もなにもないけれど
けっきょく僕は人を求める
10/23/2025, 12:04:43 AM
秋風より冷たい雨
もう冬の気配すらある
近頃のきみは
ずいぶん遅れてやって来て
そのくせすぐに旅立っていく
行き先も告げず
誰にも気づかれず
いつのまにか消えてしまう
本当にあっという間に
10/17/2025, 2:12:34 PM
砂時計の音を聞いた
時間は刻むのではなく
流れるのだ
時の流れの中で
僕はあなたと出逢い
あなたと別れた
振り返るといつも
そこには砂漠がある
10/5/2025, 5:26:46 PM
月を見上げる
人は孤独
月と話すと
孤独は増す
増した孤独に
埋もれる人を
照らしだすのも
月だった
だから
ここにも
あそこにも
似たような僕と私
見つけた
9/26/2025, 11:06:42 AM
君を待つ間のコーヒーを一杯
ちびり、ちびり
君を待つ間の本の一頁
ぱらり、ぱらり
内容が入ってこなくて
同じ行を読み返し、読み返し
ゆっくりと時を刻む秒針
かちり、かちり
そしてコーヒーが冷めた頃
店のドアが勢いよく開いて
君がかけ込んでくる
金曜日、金曜日。