君と初めて出会った日はいつだったっけ…?
小学校の頃からかな。
もう僕らも大学生。
今日で高校生活も終わりだね。
君はこの関係をなんというかな?
僕は『幼馴染』と言いたいけれど、
君は『腐れ縁』って言うよね。
そんな僕らも、大学は別々。
遂に離れちゃうわけで
僕は寂しいけど、
君は違うよね…?
知ってるよ、僕と
恋人同士なんじゃない?
友達に何度も聞かれてたこと。
今の彼氏にも聞かれてたっけ?
その度に迷惑そうにしてたよね。
僕は嬉しかったんだよ?
嘘でも
例え偽りであっても
周りにはそういう関係に見えてたこと。
でも、もう僕は邪魔だから。
この恋が実らないことなんて、
ずっと前から分かってた。
でも、これだけは言わせて欲しい
これだけは、自信を持って言える
誰よりも前から、
誰よりも長く、
君のこと
愛してたよ。
君のこと、大好きでした。
これからは、大好きな彼の隣で、
僕の大好きな笑顔を浮かべてね。
例え、生み出すのが僕でなくたって
君が笑っていることが
何より大切なことだから。
これからもどうか、お元気で。
また二十歳になった時、
成人式で会おうね。
さよなら、大好き“だった”人。
僕の、愛した人。
朝起きて鏡を見る。
毎日誰もが行う行為だろう。
あなたにとってそれは、どんな行動?
それをしなきゃ、あなたはどうなる?
大事?
癖?
私にとって鏡とは。
真の自分を映すものだと思う。
『性格の醜さは顔にでる』
よく聞くセリフだ。
でも、私は、性格の醜さだけじゃなく、
自分自身が表に出してない性格とか、
隠れてた良い性格も
顔に出ると思ってる。
人は悪いことに目がいきがち。
でも、じっとみてみて。
もしかしたら、
知らなかった相手の一面が見れる…
かも、しれませんよ?
君と来た初詣。
思えば、2人きりで出かけたの、これが初めてだったね。
本当は、年越しの瞬間も一緒にいるつもりだった。
大好きな君と、新年最初の鐘を聞きたかったんだ。
でも、僕のそんな願いは、ただの自己満足だから。
君には、君の好きな人、心から大切だと思える人がいる。
前から分かってたんだ。
僕の思いが報われるなんて無いって事。
でも、この思いを伝えずにいるなんて、男じゃないと思った。
振られるってわかってて、君に伝えたんだ。
‘’好きだよ"
って。
2人きりで会ってくれてありがとう。
彼氏さんにも伝えてたんだね、僕と会うこと。
僕がじゃあね、と言った途端、彼氏さんは君の前に現れた。
愛し合ってるんだって、分かる顔してたよ。
どうか、お幸せに。
僕にとって、君は大切な人。
本当は、僕が幸せにしたかった。
でも、君にとって、彼といることが幸せになるというのなら。
僕は喜んで身を引くよ。
誰よりも、君の幸せを願ってる。
この、鐘の音と共に。
『どうして…?』
『何でだよ…?』
『私が(俺が)居るのに…』
ーこれは、2人の高校生のひと夏の物語だー
私、菜月(なつき)。
華のJKとして青春を謳歌中!
…なんて、1度でいいから行ってみたかっただけ。
確かに恋もしてるし、友達と楽しく生活してる。
けど、私の恋はそんな簡単なものではないから。
彼と付き合う、なんて、そんな夢はもう捨てた。
『菜月!!』
『!祐也!』
彼は、裕也(ゆうや)。
私の幼なじみであり、片思いしてる相手でもある。
『おはよっ!実はさ、昨日も朔(さく)が好きな人の話してきてさ。』
朔くんは、裕也の友達。私は顔見知り程度だけども。
『…。裕也は、恋とか興味ないの?』
『俺?興味無いな。今はサッカー1本に集中してぇし。ほら、いま7月だし、そろそろ大会だろ?』
『ふーん。』
『自分から聞いてきたのに、なんだその反応笑』
裕也は、分からないんだろうな。
私がその言葉にどれだけ喜んだことか。
この時、油断してたのが行けなかったのかもしれない。
月日は過ぎ、9月。
『菜月。』
突然、やけに真剣な顔持ちで話しかけて来た裕也。
『どうしたの?裕也。』
私はあくまで平常を装う。
『実はさ、俺。』
何となく聞いてはいけない気がした。
でも、裕也はことばを発する。
『俺…、彼女できた。』
それは、私にとって、私を1番地獄のどん底まで突き落とす言葉だった。
『え……』
なんで?
そんな様子全然無かったのに…
私の頭の中は軽くパニックを起こす。
『何で急に、こんなこと言うかっていうと、その彼女になった実弥ちゃん、が、菜月といるところ見ると、不安になるんだって、言ってて。
それで、なるべく学校では関わらないで欲しくてさ。お願い。』
本当は嫌だった。
でも、こういうかないじゃん。
『わかった。いいよ…』
『ありがとう。じゃあな、菜月』
今、この瞬間、わたしの恋は、終わりを告げた。
夏休み明けの、始業式の日。
まだ、ほのかに暑さが残る、そんな日だった。
うつくしい青空の下
私の泣き声が、ただただ、響き続けた。
この日、もう1人失恋した人が居た。
裕也と同じクラスの、蓮翔(れんと)だ。
彼が好きだったのは、
裕也の彼女、実弥だった。
私がひとしきり泣いたあと。
『よしっ!クヨクヨしても仕方ない!かえろ!』
気合いを入れて、帰路へ着こうとする。
すると、何かを踏んだ。柔らかいものだ。
『え?人!?』
そこには、涙のあとをつけた、同じ制服の男の子。
『ん…』
『ちょ、大丈夫ですか?!』
『え、だれ…?』
それこそが、蓮翔である。
菜月は、その事を後に知り、2人は付き合うこととなる。
𝑒𝑛𝑑