涙の理由?
そんなものありません。
私が涙したのは大した理由ではなく、ただ泣きたかったからなのです。
貴方が今にも泣き出しそうな顔をしているものですから、私はその想いを糸で結んでたべてしまったのです。
貴方がどんなに辛いことがあろうと、涙を見せず強くあろうとするから、私は反対に気持ちに囚われ弱くなってしまうのです。
私は強い女でしたから、貴方はとても動揺するでしょうね。
母が言った。
最近のニュース番組は本当のことを放送していない、と。
実は言うと私もそう思う。
片方の側面でしか物事を見ておらず、その一部分から自分の中で推測をしてアレコレ色々な批判や勘違いが生み出される。
物事は裏側や上から、下からなど色々な面から見ないと本質が捉えられない。
SNSなんかもそうだ。
悪くないのに批判して、それがどんどん広まって、言った本人はとうに忘れているのに、言われた方はどんどん闇に落ちていく。
うちではあまりニュース番組をつけることが少なくなった。
スマホでもニュースを見ることが少なくなった。
若い人がテレビから離れていくなんて言われているけど、一概にスマホが普及されているからだけではない。
ニュースは記事をそのまま受け入れるのではなく、自ら調べて色々取り入れて考えて自分なりの答えを導くことが大切だと思う。
人間関係でも同じことである。
小説ではなく、自分の考えを述べた論文のようになってしまったが、この文が色んな人に届くことを願う。
今日は久しぶりに部活が休みだった。
時計が12を過ぎるまで意識を飛ばし、ベッドが私色になった所で目が覚めた。
リビングに降りると母がソファで寝ており、そこにはテレビの大きな音だけが響いていた。
音量は29
母の体がどんどん歳をとっていることに気がついた。
パシャパシャとぬるい水を浴びて、まだ少し寝ぼけていた目がぱちりと開かれた。
約12時間も寝ていたせいか目が腫れていていつもより更に顔が冴えない。
今日はどこにも行かないだろうとダル着から着替える気は起きず、Switchの電源を入れた。