お題︰イルミネーション
木の枝に引っかかってるイルミネーションをきらきら見ていたらひらめいたんだよ。イルミネーションで括り付けてぶら下がったら、ぴかぴか光って僕の醜い体も綺麗になったりしないかなって。
メルヘンで可愛くて発見時にトラウマになりにくいと思うんだ。もっとメルヘンにするために風船を飾ったらどうかな? そうだ、クリスマスツリーを置くなんてどう? イルミネーションとピッタリだ。コンセプトとはクリスマス。ジンジャークッキーにキャンディケーンも置いて、甘いものを用意しておいてあげよう。一緒にミルクもどうかな。うん、バッチリクリスマス気分! ならいっそのこと24日の深夜に決行して25日に見つけてもらおうよ。そしたら……メリークリスマス、僕がプレゼントさ! うん、とってもメルヘンでとっても素敵!
メリークリスマス、メリークリスマス!
ハッピークリスマス、ハッピークリスマス!
あ
僕、ひとり暮らしなんだった……誰もプレゼントを見つけられないなぁ。…………でもきっと一週間もすれば異臭で誰か見つけるよね。うん、きっとそうだよ。
メリーハッピークリスマス。じゃあ。
メリークリスマス、メリークリスマス、メリークリスマス!
ぴかぴかイルミネーション
僕は今日イルミネーションに。
首を括る。
お題︰手を繋いで
たばこ吸って指先ダンス
お酒飲んでおめめキラキラ
紙と缶と手を繋いでジャンピング
こうふくまでせーのでダイブ
お題︰ありがとう、ごめんね
「あぁ、わざわざありがとう、ごめんね」
「いえ、ついでだったので」
「うん、美味しい」
毎回コーヒーをズズズと啜ってはあちっと言っていることを知っているので、予め冷まして渡した。
「えーっと、はんこ判子……あ、ここにあるじゃないか。前の僕ちゃんと置いてたんだなぁ」
いつも判子をバラバラの場所に置いて失くしたぁと困っていることを知っているので、予め所定の位置に戻しておいた。
「はい、どうぞ」
「お、気が利くね。ちょうどそれ欲しかったんだよ」
書類や手紙の開封をするいつもの時間になったので、ポストに入っている物を取ってきて渡した。
「最近なんだかスムーズなんだよ。何がってわけじゃないけど、何かがこう、スッと進んでてさぁ……調子いいのかなぁ?」
「そうなんですね!」
「え、なに、なんでそんな嬉しそうなのさ」
そう言って大変不思議そうに目を丸めてこっちを見てきた。そりゃもう、喜ばないわけがない!だってオレが一番あなたを知ってるってことでしょう!嬉しいに決まってる!
お題︰部屋の片隅で
部屋の隅でくるまって、何してんですか。
ホコリになりたくなるときってあるじゃない。
ぼくはいま、ホコリになってるんだよ。
よく分かりませんけど、早く帰る支度してくださいね。
じゃないとここのカギ閉められませんから。
は〜い、わかってるよぉ。
でもぼく、もうちょっとホコリになってたいなぁ。
ホコリ、ホコリ……はくしゅん!
あーもう、風邪ひいちゃいますって!
帰りますよ。
うん、うん、うーん……早く捨てられたいなぁ。
嘘だよ、じょうだんだってば。泣かないで。
お題︰逆さま
逆さまなんだ、足吊るされて、
頭に血が溜まって溜まって、どばどばまっかっか。
赤い世界でゆらゆら揺れて、
あなたもあなたもはなまる0点、赤ペンチェック。
えへへ、うふふ、楽しいな
ぞろろ耳元鳴っている、血溜まりぽかぽかあったかい。
あつーい、あついよぉ、まっかっか
逆さままさか、炎の湖、あれれ生贄? まっかっか。