たそがれ
今日を少しはなれて
少しずつ昨日に背を向けるよ
それが明日を迎える
私なりの儀式みたいなもの
現実を少しはなれて
少しずつ幻想に背を向けるよ
それが選択を受け入れる
私なりの儀式みたいなもの
青空を少しはなれて
少しずつ夕日に背を向けるよ
雲間からの光を受け入れる
私なりの儀式みたいなもの
我儘を少しはなれて
少しずつ本音に心を向けるよ
逃げたい思いを受け入れる
私なりの儀式みたいなもの
今日を少しはなれて
たそがれ、たそがれて
たそがれてるを受け入れる
私なりの儀式みたいなもの
きっと明日も
真実の追いかけ方を
本当は知ってるのに
まだ知らないふりをする
追いかけてはいけない
まだ知ってはいけない
そう誰かが胸を叩くから
どうすればいいのか
わからない気持ちは
何も知らないように
なんとなく楽な方を
選び続けて怯えてる
心の後ろ側から叩く
だんだんと強くなる
気持ちは焦ってより
振り返られなくなる
わかっているのに
わかっているはずなのに
きっと明日も
知らない顔して
楽な方を選んでるよね
本当は知ってるんだよね
ただ振り返られない
それだけなんだよね
声が聞こえる
どうする?どうする?
いつもの声が聞こえる
そこからどうする?
その後、どうする?
定まらない気持ち
定まらない生き方
何もかもが中途半端な
やりきれなさの裏から
どうしようもなさが
声をかける
いつからだろう
この声が聞こえるように
なったのは?
この声にいつも焦って
さらに迷い迷って
どうすることもできない
言い訳にすら利用してた
この声が聞こえる時は
もう諦める時
いつしか勝手に
脳ではそう処理し
心の中では
焦る役柄のセリフに
合わせたドキドキを
醸し出せていた
このままじゃダメだ
全てが終わった後に
静かに問いかける声
定まらない定めたい
このループから
抜け出せない涙は
既に涸れ果てて
このままかもと
抵抗することも
忘れ始めている
先延ばしにしてる結論
何かひとつでも
何かひとつでも
自ら認める形を
何かひとつでも
何かひとつでも
自ら許せる心を
そう願いながら
まだ他力本願な
悲しい目をして
弱者ぶっている
秋恋
この季節の恋は切ない
そう言われても
ドキドキする鼓動は
止められないから
あの人を見つめる
この視線がバレないように
気づいてもらえますように
時間よ止まれ
すぐそこに未来はあって
振り返れば過去が手に届く
今なんて私のほんの数十センチ
周りを漂う透明な
空気みたいなもの
先に見える景色は
今の私からは未来で
進むべき道標を示す
どの方向へ向かっても
全ては未来のことだから
何を選び何を捨てるかは
今にかかっていると知る
どこからともなく聞こえる声
「時間よ止まれ」
ここにある透明を取り込んで
少なくとも今だけは
混じりけのない
純粋な思いのままで
明日を見ていたいから
「今を大事に生きて」
過去が簡単に
振り返させずに
そう背中へ伝えるから
大きく息を吸い込んで
明日となる前を見ていく