『道順』
小さな頃は活発だった。休み時間になれば外で遊んで、帰ってきてからも公園で遊んだ。
いつも周りには友達がいて、皆でかくれんぼやおにごっこ、泥団子作りとかしたっけ。
少し大きくなった。昔ほど外で遊ばなくなった代わりに、ゲームを一緒に友だちの家でやったり、オンラインゲームで夜中まで遊んだ。
私の世界が広がった瞬間だった。
顔を会わせる友だち以外に、ネットという場所があることに気が付いた私はネットでも友達が出来たものだ。
そして今。共通の趣味を持つ友人が出来た。
学校を卒業してからも関わりがある友達は少なくなる。今では一緒にお酒を飲むこともある。
なんだか少し大人になったなぁと思う瞬間だった。
お題:《友だちの思い出》
『自然のなかの』
星を見る。
星は季節によって見えるものが違う。
でも、綺麗なのは変わりない。
冬のオリオン座が好きだ。
星は自然。けれどそれが紡ぐ直角とも言える正座は素敵だと思う。
お題:《星空》
『人類誕生のその前』
本当の歴史は神様だけが知っている。
私はそう信じている。
私たちが習う歴史はごく浅いもので、本当は
氷河期の時代よりずっと前、
恐竜の時代よりもずっと前、
地球に、生命の誕生が確認できたと言われる前。
そんな前から、人間は生活し、そして一度は滅びたのだと言う仮説。
だから誰も知らない。分からない。全ては地球に埋まった。そんな仮説。
「面白いと思わない?」
「…まあ、よくある話だね」
「そうだけどそれが良いんじゃない!少なからずそう思う人が一定数いるってことなんだから」
「確かに」
なんて話を幼馴染みとするなんでもない日常。
神様だけが知っているはずの、本当の歴史。
そのときも、こんな平和な日があったのかな。
お題《神様だけが知っている》
『道』
果てしなく続く道。
この先に明確なゴールはあるのだろうか。
…きっとない。
分からないまま、ただ進んでいく。
真っ直ぐな道じゃないその道を、
何回も分かれ道に遭遇してたまに
こっちでよかったのか不安になる。
いつかこの道の突き当たりがあったとき、悔いが無いようにいられているといい。
お題:《この道の先に》
『かんかん』
カンカン照りのお日様。
麦わら帽子を被った彼女は暑そうにしている。
「やっぱ焼けちゃいそうだなぁ。」
「日焼け止めは?」
「もちろん塗ったよ~。でも貫通してそう。」
「あー、してそう。
最近本当暑いよね」
「暑すぎるよ~。一回建物の中に避難しよ?」
「そうだね。ついでに冷たいもの食べよ」
なぜわざわざ暑い日に外に出てまでいるのかと言うと、これからアイドルのライブがあるからだ。
少し遠い現場なので早くに出なければ間に合わない。けど朝からでるほどでもない。結果的にお昼過ぎに出たのだけど駅までの道が暑い。
本当、最近の日差しは強い。
お題:《日差し》