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3/24/2024, 3:29:33 PM

「ところにより雨」という言葉は、よく天気予報で耳にする。これは雨に限らず他の天気も該当していて、必ずしも予報範囲全体に及びはしないが、1部の範囲において影響が出る可能性が高いということだ。こう考えるとなんとも不確かで不明瞭な言葉である。
私はこの言葉は「人の人生を表現している」と思った。天気予報もそうであるように、そもそも未来という不確かな先のことを完璧に予測するというのは到底無理な話である。人生は何が起きるか分からず、どれだけ今この時この瞬間に先のことを考えて、時に悩み時に希望を持っていたとしても、人生にはまさかのことが起こる。天気予報が降水確率0%(厳密には0~9)の晴れであったの大雨になる時があるように、人の人生というものは全く先が分からないのだ。人生はところにより雨で、ところにより晴れで、ところにより曇りだからこそ美しさが芽生えるのだ。だから私は、そんな何が起こるか分からない未来を楽しみに今を大切に生きたいと、そう思った。そして、今を生きる全ての人が今日も幸せであって欲しいと心の中で祈っている。