高く高く
君はもう追いつけないくらい高いところに行ってしまった。
あぁなんで言ってくれなかったんだ
俺のことあんなに心配してくれたのに
俺をたくさん助けてくれたのに
なんでお前がいっちまうんだよ
なぁなんでだよ
今日の心模様
あんなことがあったら気持ちは戻らないな
けど、私よりこの子には….辛いものだったかしら
「大丈夫?尚子」
「うん。大丈夫だよ。お母さん
やっとあの人が死んでくれたんだ」
バンッッ
「あなた
お父さんが死んだのに何を言ってるの…」
「お母さんこそ早く目を覚ましてよ
あの人に何をされてきたと思ってるの‼︎」
「そんなはずは………」
あの人は私たちのためにいけないことを教えてくれたのよ。
何も間違ってないのよ
私たちがあの人の言うことを守れないから
手を煩わせてるのよ
間違いをたくさん教えてくれたのよ
「お父さんが間違ってるはずないわよ」
「お母さん…忘れちゃったの…?
私お父さんにやられたから麻痺で左手ないんだよ
にいちゃんだって何本も骨を折られて
それでも懸命に生きてたんだよ。
薫は壊れちゃって今も会えないんだよ……。
お母さんだって片目見えてないじゃない。」
そんなはずない。
あの人は間違ってないのよ。。。
どうしてわかってくれないの…
束の間の休息
あーもう疲れたな
短かった旅路もとりあえず終わろうかな
ふぁ…眠いや
おやすみ
また会う日まで
力を込めて
「少なくとも私は大好きだから‼︎」
彼女は頬を赤ながら力強く力を込めて言った。。
僕はきょとん。としてしまった
驚きや戸惑いももちろんあったが
何より彼女がそこまで思っていてくれたことに驚いた
ありがとう。
僕はこれ以上何も言えなかった。
別れ際に
あのときのことを忘れたことは人生で一度もない
私の愚かな過ちを
別れ際に
苦手で普段はしないぎこちない笑顔の君
君はなんで今頃になってそんな顔をするんだ
私は一生かけてもこの穴を埋められないだろう
しかし、もう別れる前には戻れないのだ