別れ際に
あのときのことを忘れたことは人生で一度もない
私の愚かな過ちを
別れ際に
苦手で普段はしないぎこちない笑顔の君
君はなんで今頃になってそんな顔をするんだ
私は一生かけてもこの穴を埋められないだろう
しかし、もう別れる前には戻れないのだ
命が燃え尽きるまで
私はたとえ友人が死のうが肉親が死のうが
生き続けないといけない
あの人から言われた一言
呪うの意味を理解してきた
何年も前の話だから奴さんは覚えてないかもしれん
やけど私の心には深く深く刻まれた
命の価値は自分で決めるのではなく
たくさんのことをして着飾っていけ
たとえ死にたくなろうが事故に遭おうが
生かされる理由があるのだ
夜明け前
この時が1番嫌いだ
お天道様が俺を見ようとしてくるんだ
天は俺を見放したのに毎日会っちまうんだ
嫌なことを思い出させてくるアイツはいなくならない
いつも思い出す
俺が善の行いをしても見返りはねーけど
悪いことしたら後から不幸が訪れる
俺は普通に生きたいだけなのに
今日もこの時間が来る
何もせんくても今日は終わるのに
何もせんかったらお天道様に顔向けできへん
俺は明日が怖い
今日までを満足に生きてないから
だからこそこの嫌いな刻を噛み締めるのだ
戒めのように
夜明け前の明かりがカーテンの隙間から照らしてくる
まるで神の起床のように
今日も始まるというお告げのように
本気の恋
僕は今初めての気持ちに驚かされている
それは、彼女持ちの男性に恋をしてしまったのだ
これは嘘だと何度も考えたし思いたかった。
だが、何度見ても気持ちは変わらなかった。
こんな気持ちは初めてだ
僕は人を好きになったことは今までなかった
お付き合いさせていただく方はいたが
こちらから好きになったのは初めてだ
好きって気持ちはわからなかったが
見るだけで暑くなり心臓の鼓動が速くなる
僕はどうしよう
恋の攻め方も諦め方も知らない
明日は彼の誕生日
とっておきのプレゼントと一緒に告白してみる
それが黒でも白でも気持ちは変わらないだろう
あの子は私の〇〇なんだから
喪失感
「この気持ちってなんだろう
今までこんなんになったことないのに」
その時は急に来た。
あいつとの縁が切れたんだ
俺はあいつことが正直苦手だった
自分勝手だし、考えてる意味わからんし
急に自分がいい方に変えるし
何度もいろんなことを受けたんだ
それで悩み、泣いて、立ち直れなかったこともあった
けど、俺はあいつに感謝もしてる
友達なんていなかった俺と絡んでくれて
認めてくれて遊びでもいつも話してくれた
こんな日常のような情景がいつまでも続くと思ってた
なんやかんや互いに嫌でもなんやかんな認め合い
お互いを尊重しなくても、お互いを認めなくても
いていいと思えるような関係だと思ってた
俺はあの日あいつによくない態度をとった
喧嘩別れみたいな離れ方だった
あいつからしたらなんやこいつだろう
もうあいつと会いたくないと思うくらい
その時の俺は感情に身を任せて動いていた
けど、これは間違えだったんだ
今でこそそう言える
またあいつと喋ろうと思った時
もうあいつと喋れなかった
何を打っても返信なんて来なかった
なんでなんで…こんな別れ方するんだよ
ごめんなんて俺は言わないしお前も言わないと思う
だけど、また喋ろうよ
なんでそうなるんだよ
俺は返信のこないチャット欄を眺めていた
俺と喋らんくなったらあいつはおかしくなったらしい
あいつにとって俺は心の支えであり
ストッパーだったのだろう
あいつから何日経ってもなんも帰ってこないと
呑気に思ってた
ただ次第はそれ以上に重かった
友人づてに聞いたのは
あいつは家から出なくなったらしい
俺には関係ないが誰とも一切口を聞かなかったらしい
そして孤独に逝ったらしい
お前と酒が飲みたいっていただろ
一緒にいつまでもいるって…
まだなんもできてないのに…
そんな顔しないでくれよ
これは俺が初めて俺が終わらせた物語だ
いずれ忘れ去られるだろう
だからこそお前には感謝してるよ
お前はいい奴ではなかったし変な奴だった
だけどいなくなっていいわけないやろ
帰ってこいよクソ野郎
そん時はどついて美味いもん食わせてやるから
なぁ帰ってきてくれよ
友達でも親友でも他人でもない
唯一の存在だった君
この心の穴をどうしてくれるんだよ
どうなっちまったんだよ…