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10/27/2024, 11:48:49 AM

紅茶の香り


「ただいま」
「おかえりー」
「ん?いい匂いだな、何これ?」
「でしょ?ルームフレグランス変えたの。紅茶の香り、流行ってるんだよ」
「へぇーそうなんだ」

3年付き合った彼とは同棲を始めたばかり。結婚について話したりしてないけど、お互いに意識している(と思ってる)。
毎日互いに忙しい日々を送っているけど、私は朝から晩まで彼といられるのが嬉しくて仕方ない。

「はい、おみやげ。晩酌の時食べよう」
「え、たこ焼き?また?」
「好きじゃん」
「好きだけど週3でたこ焼きは飽きるって。もっと他にもあるでしょ?女子ウケしそうな可愛いスイーツが」
「ブーブー文句言わねぇの、ほんっと文句ばっかだな。ブタさんになっちゃうぞ、あ、ちっちゃいから子ブタか」
「怒るよ💢…ブヒーー」
「笑、子ブタちゃんご飯にしてー」
「ブヒブヒ」

くだらない軽口を交わす毎日。
起きても寝る時も、ご飯食べる時も歯磨きする時も大好きな彼がいる。
そんな幸せな毎日。

ある朝、目が覚めると左の薬指に指輪が…。
「もーーー、アイツってば何してくれるのよーー、ドラマの見過ぎだっつーの……」
嬉しくて陽にかざしてキラキラする指を眺める。
「…綺麗」
笑みが止まらない。

でも直接渡してくれてもよかったのになー、プロポーズしながらさー、指輪はめてくれてさー、感動の涙のやつー。
よし、帰ったら文句言ってやろ。


彼が消息を絶ったのはその晩のことだった。


end

10/26/2024, 12:53:40 PM

愛言葉

(グチる‼️)

本日、病院へ。
初めて行く病院。
こんな所にあったのか!全然気づかなかった。隠れ家的病院とでも言おうかな。

めっちゃ無愛想の受付おばちゃんに初めて来たことを告げると。
「今無理だから」と言われる。

「…嘘でしょ、そんな返答ある?」今時の病院って、大抵「少々お待ちください」とか「こちらの問診票にご記入お願いします」とか言いません??しばしボーゼン。

少々呆れながら、イラだちながら待つこと15分ほどで診察室へ案内される。

問診票を見ながらカルテを書く先生は、なかなかインパクトのある風情の方。

症状を聞きながら、処方を言うのはすぐ終わって、何故か医療界の闇と政治の闇との云々を熱く語り出した。
興味がないわけじゃないが今じゃない。

先生の熱弁にあー、そーですねーと空返事を繰り返す私。
途中から、この病院に今後通うかやめるべきかを考え始める。

その後、無愛想なおばちゃんに診察料を支払い、処方箋をもらうと、薬局は別の場所で、とのこと。

車を走らせ、そこへ行くと、「今手元にないので、今から別の薬局に取りに行きます。帰ったら連絡しますから取りに来てください。本日16:00までやっていますから」と。
「💢💢…分かりました」

15:40連絡なし。
こちらから連絡すると
「もう揃っております、お越しください」

💢連絡なかったし?今日行かなければ明日は日曜で薬局休みじゃないの?連絡ないってどういうこと⁉️

私が苛立ってるだけなのかもしれないけど、なんか色々納得いかない。

先生の愛車がとっっっても立派なべ◯ツってのもなんか…あ、これはいいのか。



読んでて意味が分からない方申し訳ないですが、散々な1日を過ごした私に愛の言葉をくださいませ。


endーーーー💢

10/25/2024, 1:01:46 PM

友達


「好きです。付き合ってください。」
「…ごめん、友達から始めないか?」
「え…あ…うん。」
「これからもよろしくな。」

ドラマや漫画でよく見聞きするこの会話ですが、この2人は本当に友達になれたのでしょうか?なれるんでしょうか?

だって、片方は完全に恋心を抱いているわけですから。友達になるってことは、恋心を無かったことにする必要があるわけです。

出来ます?そんな簡単に。
好きが募って勇気を振り絞って告白したのに、大好きな相手の願いはその想いをゼロにしてくれと。友達ならいいぜと。
どーかしてる。

「友達から始めて恋人に昇格する確率はあるんですか?またそれはどれくらいの期間を要するものでしょうか?
そしてそれは確実に保証されるのでしょうか?」

そちらが無理難題を吹っかけるのであれば、これらの質問にも全て答えて頂きたいものです。誤解なきよう言いますが、尋問ではありませんよ。

答えられないのなら、「友達案件」は無かったことにしてもらいますね。いっそのこと思い切ってフってくれたほうがありがたいんですけど?と言いたい。

でも、逆の立場ならどうなんだろう。

決して嫌いじゃない、むしろちょっと好みのタイプの人から告白されたら…そう言ってしまいたくなるかも…。

これがいわゆるキープってやつか、ズルいな。最低だわ。

でも…うん。

なんて、我が身には現実に起こり得ないことを想像して勝手にモヤってる私。


どーかしてる。


end

10/24/2024, 1:36:10 PM

行かないで


私は天然記念物。

古くて旧くて簡単に動けない凝り固まった考えの人間、じゃなくて幽霊。

動けない幽霊は地縛霊、それはヤダから「地縛霊時々動くってよ」とシネマティックにお呼び頂きたい。

なぜこの世の人々はあんなに急ぎ足で歩くんだろう。その先に何があるっていうの?
私にはわからなくて。

「行かないで、私を置いてかないでよ、一緒にいてよ」
私の声は届かない。

あんなに仲のよかった子達も好きだったあの人も知らぬ間に何処か遠くへ行ってしまった。

諦めずに「一緒にいてよ、ずっとそばにいてよ」と言い続けたらどうなったかな。

きっと笑顔で優しい口調で「いいよ」って言うね。
でも、気がつけば誰もいなくなるのはわかってる。

諦めずに言うのは「私も一緒に行くよ、負けないよ」
だったんだね。気づくのが遅くてごめんね。

これから出会う人、大事な人とは一緒に歩いていけますように。

よろしくお願いします。


end


10/23/2024, 12:18:12 PM

どこまでも続く青い空


今の職場に行きたいと思ったのは場所が「高台」にあるから…と私の身近な人達のほとんどが好んだそれをもてなす仕事だったから。

それに関わったことがない私はそれがどんなものかよく知らない。だから、どれくらい魅了されるものなのか知りたくもあって志望した。

入ってまだ数ヶ月。
何となくわかるのは、それが本当に好きな人はほんの一握りなのでは?いうこと。

ほとんどの方はお付き合いの延長と認識しているように思われる。

私も若い頃から何度も何度もお誘いを受けた。「無理です無理です」といつも断っていたが嫌でも、ただのお付き合いでも無理してやっておけばよかったのかなと思う。
広げた人脈で人生が変わったかもと思う。

ただ根っこは不器用で人付き合いも苦手。最初は上手くいってもその内その輪から脱落するんだろうなとは容易に想像がつく。



だから、自分の好きなことをしよう。ということで…
再び推し彼のライブに申し込んじゃいましたよ!


高台の職場から見える、どこまでも続く青い空を見ながら、当選します様にと祈る私でした。



最後雑end

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