オールド ファッショニスタ

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9/14/2024, 11:26:26 AM

命が燃え尽きるまで


平安貴族の男女の恋愛は表に出せない感情を歌にしたためて送り合うものでした。

ですが、どー見てもしたためる、と言うよりは露わにした感じ。

今でいうラブレターですが、こんなにも情熱的なのかと。
こんなのが届いた日には好きが増すばかりでしょうね。

例えば、男性から女性へ送った歌で有名なのが

君がため 
惜しからざりし 
命さへ 
長くもがなと 
思ひけるかな
(あなたのためなら惜しくはなかった命なのに、あなたと逢えた今、長くありたいと思ってしまった)

こんなラブレターもらったら私なんてすぐメロメロですよ。(チョロいですね)


女性から男性への歌は

あらざらむ 
この世のほかの 
思ひでに
今ひとたびの 
逢ふこともがな
(私はもうあの世に行くかもしれません。せめてもう一度だけあなたに会いたい)

モテ女和泉式部の歌です。(さすがですな)


お題を見て私もあれこれと願望は思いつくのですが、今思い浮かぶのはこれ。

命が燃え尽きるまで、誰かを愛し愛されてみたい。

こんな恥ずかしいこと、いい歳して何言ってんだ?とか言われそうですが、こんなこと現実にはあり得ないでしょうから、ここに書くだけにします。お許しを。
(歌にしたためるほどの文才はないので)

内緒にしてくださいね。

end

9/13/2024, 1:27:00 PM

夜明け前


悩んで眠れず迎えた夜明け

貴方と共に迎えた夜明け

わくわくして迎えた夜明け

許せない思いで迎えた夜明け

お別れを迎える夜明け

出発を誓った夜明け


一生のうちに迎える夜明けはどれくらいあるんだろう

泣いていても、笑っていても

夜明けはゆっくり
照らしてくれる

end

9/12/2024, 12:19:48 PM

本気の恋


それなりに恋をしてきた。

それは本気の恋だったか?と問われると、わからないとしか答えられない。

私がしてきた恋愛は、自分都合主義の恋だから。
今考えると、お相手様はさぞかし、しんどかったことだろう。いらだったことだろう。

当の私と言えば、楽しかった思い出がほとんどで。
そりゃそうだ、お相手の都合、心情を一切汲まない自分都合主義の恋なのだから。

それでも、つきまとう不安や
渦巻く嫉妬心に悩んだ。
誰かに取られてしまうんじゃないかという焦りや、相手が自分と同じくらいの熱量がないと感じた時の怒りも味わった。

相手を好いているからこそ抱く感情だ、これこそが恋なのだと思い疑わなかったが、これは勘違いだったように思う。

今思えば、自分勝手な恋愛ごっこをしている間抜け女子だ。
ただ結局、この歳になっても正解はわからず。


自分勝手な恋でさえ、あれこれ疲れる。

本気の恋なんて考えただけで空恐ろしい。

本気の恋なんてする気力もない。


本気の恋なんて、死ぬまでに1度くらいはしてみたい。


end

9/11/2024, 11:56:59 AM

カレンダー


幼い頃、どの家に遊びに行っても、壁にかけられたカレンダーがあった。1日1日めくってくやつね。

新年始まってからの数日は、我先にと破っていたのにも関わらず、1カ月も経つと家族の誰もが忘れてしまい、誰かが慌てて溜まった分を破り捨てるのが我が家のパターン。

あんなにどこにでもあったのに、もうほとんど見かけないな。今でも何処かで売ってはいるんだろうけど。(私が知らないだけかな)

買ってもない私が言うのもなんですが、昔からあるものって変わらず残ってて欲しいと思うんです。
何処かで見かけた時、懐かしさで胸をキュンとさせたい。

それにしても、です。
めくるのが楽しみでしょうがないような毎日を送りたいと思う。
今の私は
「あぁ、また歳とるんだな」
これくらいです。凹むわ。

めくる度に凹むなら、買わない方がいいのかも。
目の前にあったとしても、めくっちゃいけないのはスカートとカレンダー。
お気をつけあそばせ。


本日38℃

endがインドに見えてきた

9/10/2024, 1:40:49 PM

喪失感


(トゲトゲを自分に向けて)


群衆心理
同調圧力がもたらすものは
自己破壊
自己喪失

逆らうことなくうなづいて
出来たのは
使い古された人形

大きく分厚いドアを前に言う
「解放してよ」
門番は言う
「ならば、さあどうぞ」

開放されたドア
なのに出ていけない

出ていく勇気がない
この先一人で生きていく知恵も何もない

踊れない人形


多種多様に拡がる交友関係
職場家庭友達趣味仲間ネット仲間

おびただしい情報量
何が正しいのか
誰を信じていいのか
分からなくなる

その中からの取捨選択は
自己判断
自己責任

いっそこのまま
人形のフリしていようか

靴を脱ぎ捨てて

end

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