現実逃避
なんの取り柄もない
何かの抜け殻のように過ごし
全ての困難を見て見ぬふり
そんな私の誰にも言わない唯一の特技
それがこれである
逃げて何が悪い
避けて何が悪い
こんなに辛いんだ
当然でしょう
簡単に開き直るところも
付け加えるべきか
そう、今の私を取り囲んでいるのは
きっとどこかの暗黒組織が作り上げた
仮想世界
現実世界の私は
ほーらね
子供の頃から容姿端麗
偶然街角で出会った
理想の彼に見そめられ
幸せな日々を過ごしてる
それだけじゃあないわよ
豪邸に別荘
移動はプライベートジェッ
いけない いけない
得意技を自ら披露してしまうところだった
どこかのヒーロー様
あなたの必殺技で
この暗黒組織をやっつけてくれませんか
end
君は今
いつも一緒の私達
何をするのもどこに行くのも
私にくっついてきた君
それが愛しくてたまらなくもあり
正直疎ましいと思う日もあったり
それでも一緒に過ごしたね
離れて過ごすなんて
考えられなかった
こんな尊い日は今だけだと
わかってはいたけど
いつからか
君のことがわからなくなって
仕事が忙しいし、それも仕方ないなんて都合のいい盾に隠れて
君の心の声を聞く
思い遣りもなく
気づいたら
君は離れたところにいた
二人好きだったドライブも
今は1人で行ってるよ
大きくなった君
君は今なにをしているの?
君は今どんな気持ちでいるの?
安心してね
私はあの頃のまま止まってるから
いつでも帰っておいでね
end
物憂げな空
毎日生きてくってみんな大変
何故?
答えはひとつ
しんどい時にしんどいって口にしたら
だめ
その時点で負けだよね
疲れてる時に疲れた顔してはだめ
情けない奴に見られてしまう
そう思ってるから
笑った顔がいちばん
辛い時ほど笑わなきゃ
言われ続けて
無理して着ける
笑顔という名のマスク
みんな気づいてる?
これはむしろ
デスマスク
その集団が行き交う
物憂げな空の下
マスクを脱ぎ捨てる場所は
ありますか?
なければ一緒に
end
小さな命
寒い冬のある日に
産まれた私は
何を思っただろう。
え、ここどこ?
眩しぃ
て言うか、寒!
だとしたら残念。
今の私すぎる。
突然
「ねぇ、この日からもう一度どうよ?」
空の上の偉い方に問われたら、しばらく考えてこう答える。
「この日に戻れるとしても、
中身は今の私なんですよね?
と言うことは、未来を知った私が生まれると言うこと。」
「、、うん、だね。」
「だとしたら、元々の性格の悪さに加え私、未来知ってるのよ、最強じゃん?
て言う最凶の人間が生まれるってことですけどいいんですか?
何しでかすかわかりませんよ?」
「、、え、それは、、困るぅ。」
「じゃ、今回は辞退しましょうか。」
「、、あー、ごめんねなんか、」
違う違う、こんな話がしたかったわけじゃない。
この世にかけがえのない小さな命として産まれた私はきっと、澱みのない透き通った心と眼を持ち、、、
心と眼を、、
あれ?ない。どこに置いてきたんだろう。
見つけた方はこちらまで。
↓
↓
↓
end
Love you
らいくか、らぶかわからない
ぶきようなきみ
ゆらゆらゆれる
うきわのよう
end