12/19/2022, 11:18:56 PM
『寂しさ』
常人には聞こえない音域の周波数
何処に誰に届くとも知れない
それでも歌い続ける姿は
痛ましくも愛おしいだろう
12/18/2022, 2:20:45 PM
『冬は一緒に』
白一色に埋もれる地平
音もなく熱もなく色もなく
君と二人手を繋いで
静かな世界に呑まれたら
春など待たずに居られるのに
12/18/2022, 3:37:39 AM
『とりとめもない話』
考えても仕方のない事ばかりだ。
それでも思わずにはいられない。
意味がないことも分かっている。
だってそんなことばかりだろう。
ごめん。ごめんなさいね。
ありがとうも沢山あるよ。
でもやっぱり、ごめんなさい。
いつかの本で見た言葉が
今でも心根の底にいる。
「『ごめんなさいね、お母さん。
僕が生まれてごめんなさい。』」
12/16/2022, 2:52:42 PM
『風邪』
幻覚と現実の明確な境界線はない
その額に触れるモノがナニか
なんて
怖がる必要はないよ
熱に浮かされた脳の夢想だと
そう思ってお眠りなさい
12/15/2022, 1:21:56 PM
『雪を待つ』
赤と黒の吹き溜り
罪業に潰される嗚咽
遠く響く哀悼の鐘
如何に美しく
如何に醜いか
知らしめるだけの無音