莉禰

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12/7/2022, 1:49:39 PM

『部屋の片隅で』


膝を抱え壁に背を預け
閉じたカーテンの隙間から
隔絶された外界を眺める

「世界は孤独で矮小だ」

君の真理を信じなくて
ごめん

12/5/2022, 3:45:53 PM

『眠れないほど』


恋しくて恋しくて目眩がする

風に吹かれるばかりの
寄る辺ない孤独の獣

独り善がりに酔い痴れて
見失う夢の通い路

なんて愚かで可哀想
月さえ憐み隠れている

12/4/2022, 5:17:11 AM

『さよならは言わないで』


微かに残る飛行機雲を見上げる

その先に
あなたの幸福が待っているように祈る

12/3/2022, 7:04:23 AM

『光と闇の狭間で』


報われる瞬間を待っている

生きたいも死にたいも知らぬまま
当たり前の明日がなくなって
形骸化した恋しさの塊を積み上げる

迎えなんて来ないことは
きっと始めから知っていた

それでも、いつか、いつかは

掬い上げられる川の水のように
その腕に抱かれたいのだ

12/1/2022, 11:24:28 PM

『距離』


隣り合わせに座って
その小さな手をそっと握れる

言葉なんてなくとも
瞳を見てその心を推し量れる

なんて奇跡

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