届かない......
あと数センチ やっと追い付いたと思ったら また届かない.......
貴方にとって 私は、いつまでも
妹みたいな存在 やっと追い付いても
貴方の背もまた伸びて私を追い越して
しまう..... もどかしい私の想いを
貴方は、一生気付かないのでしょうね....。
木漏れ日
木漏れ日の光を乗せて笑う君が
無邪気で 可愛くて 僕は、自然と口元を
緩め いつまでも 君の笑顔を見つめていた。
ラブソング
声帯を除去しなければ 貴方の命が危ない
そう医者から言われ ショックを受けた
俺は、しばらく立ち上がれなかった。
売れないミュージシャンと馬鹿にされ
出した曲も大ヒットとまでは、行かず
中途半端 こんな情け無い俺を
いつも支えてくれたのは、お前だった....
お前だけは、いつも「大丈夫だよ!」と
励ましてくれた。
そんなお前に俺から最期のプレゼントを
送らせて欲しい....
照れ臭くていつも面と向かっては、言えないのに.... 歌にすると次から次へと
お前への愛の言葉が溢れて来るんだ
下手くそなラブソングを俺の自己満足だと
思って聞いてくれ!!
世界で一番 俺は、お前を愛してる!!
手紙を開くと
息子が目一杯の笑顔で 便箋が入った
封筒を渡して来た。
その手紙を開くと大きな丸の中に
小さな丸が三つ大きな丸の上の方に
三本線が入っていた
一番下の小さい丸は、赤い丸だった
これは、一体.... と息子の嬉しそうな
顔を見上げると大きな声で息子が
「パパのお顔!!」と誇らしく胸を張る
その瞬間 今日が自分の誕生日だという事を思い出した。
思わず息子の頭に手を置いて息子の頭を
優しく撫でた。
息子は、満足気に嬉しそうに微笑んだの
だった。....
すれ違う瞳
僕が君の横顔を見つめている時
私が貴方の横顔を見つめている時
全然気付きもしなかった
目が合ったと思ったのだって お互い
勘違いだと思っていた。
まさか君が僕を 貴方が私を気にして
居たなんて.... 夢にも思って無かったんだ
........。