手紙を開くと
息子が目一杯の笑顔で 便箋が入った
封筒を渡して来た。
その手紙を開くと大きな丸の中に
小さな丸が三つ大きな丸の上の方に
三本線が入っていた
一番下の小さい丸は、赤い丸だった
これは、一体.... と息子の嬉しそうな
顔を見上げると大きな声で息子が
「パパのお顔!!」と誇らしく胸を張る
その瞬間 今日が自分の誕生日だという事を思い出した。
思わず息子の頭に手を置いて息子の頭を
優しく撫でた。
息子は、満足気に嬉しそうに微笑んだの
だった。....
すれ違う瞳
僕が君の横顔を見つめている時
私が貴方の横顔を見つめている時
全然気付きもしなかった
目が合ったと思ったのだって お互い
勘違いだと思っていた。
まさか君が僕を 貴方が私を気にして
居たなんて.... 夢にも思って無かったんだ
........。
青い青い
まだ熟しきれてない青い青い実
未熟で 固くて目も当てられなくて
とても恥ずかしい 顔をまっ赤にして
照れてる様に膨れて割れて種が飛び出す。
実が熟し切った時 途轍もなく 綺麗な
花を咲かせる。
それが君 それが君のかけがえの無い
美しさなんだ!!
sweet memories
最初に感じた感触は、熱くて 温かな
口腔内に感じた温度 ぶ厚い物が絡まって
歯並びの前 後ろ 奥歯の前 後ろ
頬の肉の裏側まで侵入してくる。
私の物と絡まって蜜を吸う
そんな官能的な甘い 甘い記憶が
私の脳を焼き付けた。.....
風と
風とお喋りしているみたいに小鳥が
ピーチクパーチク鳴いている。
いや 本当は、親鳥がとって来る
餌を待っているだけなんだけれども....
嘴を大きく開けて鳴いている
まるで風と歌っているみたい!
いや 本当は、親鳥がくれる餌の
順番を待ってるだけなんだけれども....
それでも風を遊び相手にして風と遊んで
親鳥を待って居る様に見えるのは、
私だけなのかなあ....。