光頼

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11/5/2024, 3:00:26 PM

一筋の光
             「マイルーム」
私は朝起きてからのこの時間が好き
カーテンの間からさしている、朝夕の光
カーテンを開けると、今度は1つがたくさん集まっている
それを見て勇気を貰える。友達がいない私も、頑張って心を開いたら、
沢山の仲間と出会える
そう信じてる。信じてる。
「…ふふっ」
緊張して固まってしまう、私の憎たらしい顔も、この時だけ、笑顔になれる。

 




今日も頑張ろう

そう意気込んで、今日も、いつもどうりの1日が始まった

11/3/2024, 12:40:12 PM

鏡の中の自分
              「空気」
自分はいじめられている。
空気みたいに、無視される。
おまけに虐待されている。
学校以外の外出もさせてくれないし、オシャレもさせてくれない。
空気の自分はオシャレしなくていいってか?自分はしたいのに。
今日は、内緒で、家を抜け出してみた。
欲しい漫画があるんだけど、超大人気だから、発売日の今日買いに行くんだ。
おっ、あった!
えっと…お金お金…600円っと…
レジに持っていって買おう。「すみません」
店員を呼ぼうとしたけど、来てくれない。忙しいのかな。
いくら忙しくても、接客の方が大事だろ…
どうやら、僕は町中の全員に嫌われているみたい。
「お金、置いときますよ〜!」
もういいや…と思い、お金を置いて帰っていった。
でも、何だかんだにこの町が好きだ。オシャレで、素敵で、きれいな町。
そんな町は、オシャレができない僕にとって天国だった。
…そういえば、服、これしか持って無かったな…
よし、服を買おう。





お、この服いいな…オシャレだけど…バレなかったらいい…よね?
試着してみよ






え?






僕は鏡を見て驚いた。






















そうか、僕、◯んでるんだ















11/2/2024, 1:07:39 PM

               「ウグイス」

ホケキョ
暖かくなり、春になった。
ホケキョ
ウグイスが鳴きながら、私は生まれた。泣いている私と両親。

私はウグイスという名前になった。



嫌い、嫌い、大嫌い
ウグイスなんて大嫌い


どうせ私はムシクイなんだ

  





高校に入り、私は人気な一軍に。そう、一軍に。
でも、内心わかってる。なりすましてるだけだって。勘違いの塊だって。

まるで、ムシクイのように、
「ウグイスは一軍。でも、ウグイスみたいなおまえはムシクイ。一軍なんか名乗るな。」

そう。どうせウグイスなんかじゃない。
そんな、きれいな名前、似合わない。虫をたべて、汚く育つのがあっている。
今日も公園のベンチで、ぐったりしている。
「…いけない、こんなにだらしなかったら、ムシクイ以下だ。飢え死にだ。」
カー、カーカラスはわめいて空を飛ぶ。私は醜くわめいてる。
「カラスはいいなぁ。はっきり黒でいてられて。勇気が出ないよそんなこと…」
それなら、白のフリしていたほうが、わたしは楽で居てられる。
自分と周りに嘘をつき、「私のライフはもう0よっ!!」なんてね…
今日も悲しくご飯を食べて、お風呂に入り歯を磨く。一般的なルーティーン。
寝るは、窓の外を覗く。「…寒…」
もう冬か…
一番好きな季節。10月6日のカレンダーの日にち。私の地域は、毎年、このくらいの日から寒くなる。
「…あと4ヶ月で春だ…」



一番嫌いな季節。季節っていそがしいなぁ、
あっという間に過ぎていき、みんなの心は暖まっていった。
私はただひとり、冬より寒くなっていった。


今日は私の誕生日。胸が苦しく、張り裂けそう。
誕生日は嬉しいもの?そんなはず無い…

誰もいわってくれず、今日もベンチでゆっくりと。
カラスは最近活動し始めた。
カラス達は私を見るなり逃げていく。またもや、またもやにげていく。
一匹のこり、寄ってきた。話しかけてくれている気がした。
膝の上に乗ってきた。この子は優しいな。
優しくない。私をわかってくれている。わかってくれていない。




どうせまた、裏切るんだ






ほら、やっぱりちがったよ。少し動いたら飛んでいく。どうやら、木かと思ったのか。

でも、それでカラスの役に立てるなら、そのほうがいいのかも

今日も普通のルーティーン。窓を覗いて一人でつぶやく、
つぎこそ

 












 



   
 




「ウグイスがこの世から消えますように」