一輪の花が揺れていた。
それは、道路の端っこでたくましく咲いていた。
名前も知らない、｢雑草｣と呼ばれてしまいそうな花だったけど
そんなこと気にする訳でもなく、一生懸命に生きようとしていた。
ひとりぼっちで咲いているのに、とても強く感じられた。

あの花の名前、帰ったら調べてみよう。

魔法があったら私は何をするのかな。
もし1回だけだったら
1回しか使えない魔法だったら。

あなたに会う魔法？
いややっぱり、運命の人と出会える魔法？
いやいや、人の気持ちが分かる魔法？
好かれる人になれる魔法？
そんなことより、戦争を止める魔法？
平和な世界になる魔法？
それとも、地球温暖化を止める魔法とか？

ううん。
やっぱり私は、何回でも魔法を使えるようになる魔法かな。
やっぱり、私はこういう人だね。

そして、洋次郎も同じことを歌詞に書いてた気がするな。

君と見た景色
君と見るはずだった景色たち
なんど想像したって現実は変わらない
じゃあ考えても仕方ないんだよ

もう、考えるのやめようよ

沈むように溶けてゆくように


夜空なんて駆けちゃダメだよ


あなたには生きる義務がある

ひそかにあなたのことを想ってます。
きっとあなたはきづいてないでしょう？
あなたの言葉一つ一つに一喜一憂する私。
哀れですか？惨めですか？

もうこの気持ちをあなたにバラしてしまいたい。