さっくん

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2/10/2023, 3:04:06 AM

~花束~

ふと海岸沿いに足を踏み入れた際
私の左耳から鐘の音が聞こえた。

少し若い声から渋めの声まで全て
取り込まれているのが横目でも分かるくらい
人が沢山いることがわかった。

新郎新婦であろう人達は
白いのをベースに綺麗に身にまとっている。

新婦は白く綺麗なAライン型のドレスで
頭には少し長めなベールが顔を覆いかぶり
幸せを噛み締めている最中であろう。

女性の人だかりが前へ出て
何かを待っている。
(ブーケトスか…?)

新婦の手には色鮮やかな花が
手に馴染んでおりとても綺麗で目移りしてしまう。

気づいたらブーケは空中に飛んでおり
なんとキャッチした相手は

女性の中に1人スラッとして黒髪が
目にかかるくらいな長めの前髪。

次の瞬間その男性がブーケを片手で取っていた。
そしてその男性が後ろを振り向き
私の方へとダッシュで走ってきた。

急なことで動揺し
その場から逃げてしまいそうになった
けれど右手から重りを感じ後ろを振り向いた。

その顔は1番よく知ってる
私が2年間片思いしていた男性が手を掴んでいた。

そしてさっきの新婦からキャッチした
ブーケを私に差し出し
男性は言葉を発した。

「3年間…君に恋してました」

なんと私より1年早めに
恋していた。

私は嬉しさのあまり言葉を失った。


目の前にはブーケの花束
言葉を迷っていると
「次は僕達が幸せのトロッコを繋げよう」

私は初めて
【大好き】【愛してる】【付き合って欲しい】
以外で告白された。

私は
そのブーケの中の花を1つ取り
相手の胸ポケットに差したのだ。

そして夕日に染まりながら
私と男性の影は重なった。

2/8/2023, 11:07:17 AM

~スマイル~

「えへへ!」

と私の子供は笑う

転んでも熱が出ても
どんなに苦しくてもあの子は笑う

ある日聞いてみた
「なんで我慢するの」っと…

そしたら口をパクパクし小声で話した
「怒った顔で歩いてるより
笑顔で人と話した方が幸せじゃない?」

気付かされたのだ
毎日、私が怒ってる姿を見て
自分が変わらなきゃと行動したのだろう

私は決心した
怒ってる人を見ても何もならない
笑顔で話したり会話したりが
今、そしてこれからも「幸せ」が続くという
鍵になるのだと