7/1/2023, 12:13:01 PM
お題「窓越しに見えるのは」
朝
カーテンを開ければ
すでに熱を帯びた太陽が
試すように部屋を覗き込んでいる
昼
青い空と白い雲
窓枠の額縁から溢れる出る
名無しの画家が描いた鮮やかな絵画
夜
打ち上げ花火が映し出す
輪郭がぼんやりした自分の顔が
どこか他人のようにこちらを見ていた
7/1/2023, 7:49:31 AM
お題「赤い糸」
ほどいて
ほどいて
どんなに長くても大丈夫
ほどいて
ほどいて
絡まったら涙を少しこぼして
ほどいて
ほどけたらただの一本の糸
また新しく作ればいいだけ
6/26/2023, 2:55:20 PM
お題「君と最後に会った日」
親戚の顔合わせだったかな
まだまだ幼い顔の君は
不安の色を隠さずもせず
母親の傍を離れなかった
大人ばかりの中できっと
所在無い気持ちだったのだろう
「来年中学生になるのよ」
叔母からの電話で思わぬ近況を知った
人の子の成長はなぜこうにも早いのか
あの最後の日から私は
何ひとつ変わっていないのに
いつかまた会う日が来た時
大人ばかりの中でもきっと
不安の翳りもなく堂々と
そこに立っているんだろうな
6/24/2023, 2:51:14 PM
お題「1年後」
ここに居るだろうか
6/23/2023, 4:09:10 PM
お題「子供の頃は」
不便が不便じゃなかった
それが当たり前だったから
何処へ行くにも自転車で
100円の楽しみ方を知っていた
テレビは別世界へ連れて行ってくれて
マンガは空想の世界を捗らせた
時間は有限なんだと思いもせず
このままいつまでも続くと信じていた