隔週で通院する羽目になったのをきっかけに
カフェ巡りが好きになった
検索すると出てくるお店や
人からオススメされたお店
どれもいい
そんな中 あの日入ったカフェは
駅近にありながら緑に囲まれた一軒家カフェ
窓から外が見えるテーブルにつき
食後のコーヒーを飲んでいると
ツタの絡まるブロック塀に1匹の猫
いや 2匹の猫 まてまて 3匹の猫!!!
1列に並んだ猫3匹は
まるでいつもの日課かのように
並んで背を低くした
彼ら または彼女らが窓越しにみえるのは
食後のコーヒーを飲むわたし
《 窓越しに見えるのは 》
誰かと誰か
運命を繋ぐのが 赤い糸 と言うらしい
けど実際どうなんだろ
途中で絡まった結び目で
辿る糸を間違えてやしないか?
本当に 辿り着くべき赤い糸に
辿りつけた人でも
必ずしも幸いであるとは限らないのでは?
何に対しても常に懐疑的な私
運命の赤い糸は 目に見えないはずだから
きっと傲慢な誰かが
無理矢理自分の想う相手との繋がりの糸を
赤く塗ったに違いない
《 赤い糸 》
子供の頃は夏の日差しに照らされた
眩しく光る海の遥か先の空で
おまえさんがどんどん膨らんで行くのを見ながら
よく一緒に遊んだっけ
たけどどうだい?
近頃のおまえさんったら
太平洋のこっち側からじゃ
山のある方に越しちゃったじゃないか
なんだか性格も昔と変わっちまったね
悲しくなるよ
もうあの頃には戻れないのかい?
《 入道雲 》
うんざりする
《 夏 》
例えば付き合っていた人と別れた日を
覚えているのって凄いと思う
私はそういうの、覚えているのが苦手
人の誕生日は割とずっと覚えているんだけど
いつかどこかで不意に会えたとしたら
君はどんな顔をするだろう...
そう思っている人はいる
多分私だと気づかないだろうな
多分君だと気づかないと思う
気づかない者同士
もうどこかですれ違っていたりしてね
君との最後の会話は
何となく ぼんやりだけど 覚えている
私が気づいてないのだから
君に最後に会った日を
私はまだ知らない
《 君と最後に会った日 》