9/9/2023, 6:52:55 AM
【胸の鼓動】
「ただいま」
いつもなら聞こえる返事が今日はなかった。靴を脱ぎ、手洗いをして、部屋を進んでいく。リビングにはいなかった。ということは、寝室か?
寝室のドアを開けると、冷房がきいた部屋で、布団を被って寝ていた。2人で寝るために買った、少し大きめのベッド。1人で寝ているはずの彼は、べっどの端に寝ていて、奥があいていた。私がいつも寝ている場所。私のためにスペースを空けてくれているのが、とても嬉しかった。
寝室のドアを一度締め、私は彼を起こさないように寝る準備をした。
部屋へ戻ると、少し冷えすぎた部屋でぐっすりと寝ている彼。私は彼が空けてくれた奥のスペースへと移動し横になる。いつも忙しく、職場では怖い上司といえば、1番に名前があがるほど厳しい彼。いま私の目の前には、少し幼く見えるきれいな寝顔だった。
部屋が寒く、彼にくっついてみる。すると寝ているはずなのに、いつものように腕の中に閉じ込められる。
規則正しい寝息と彼の胸の鼓動を聞きながら、私もゆっくりと眠りについた。
9/7/2023, 1:06:31 PM
【踊るように】
9/7/2023, 6:56:59 AM
【時を告げる】
9/4/2023, 1:25:09 PM
【きらめき】
空は晴れているはずなのに、雨が降ってきた。『天気雨』、『狐の嫁入り』ともいうらしい。傘をさして家路を急ぐ。
少しして雨があがった。水たまりが太陽の光に反射して、キラキラと輝いている。道端の草花も雨粒が反射し、きらめている。私はすかさず、カメラのシャッターを切った。