「1つだけ」
もしも、1つだけ
何かを消すことができるなら
どうか「トラウマ」を消してください。
過去の辛かったこと
今でもたまに夢に見ては、悲しい気持ちで朝陽を浴びる。
もう夢だとわかっていても、
「あぁまたこの夢か」とわかっているのに
私は見てしまうの。
辛い思いをなぞる様に。
「どうせ、次はこんなことが起きるんでしょう」
そんな予想をしながら、わざわざ。
すべてが子どもの頃の思い出。
修学旅行で、同じ班になろうと約束したはずの友達が
来なかったこと。
ひとりぼっちになってしまい、焦る気持ち
「他に誰とも約束をしていない」
ひとりぼっち。ひとりぼっち。
それを見て笑うクラスメイト。
事前に約束を取り付けなければ、遊んでももらえなかった。
自分と遊ぶことで、どんなメリットがあるか。
人気な子と遊べたら、自分も仲間に入れてもらえる。
約束した人数はもう決まってるから、あなたも一緒には遊べない。
2チームに分かれて、ドッジボール。
リーダー同士のじゃんけんで決めるメンバー。
最後に残るふたり
負けた方のチームに向かおうとすると、
1人少なくていいから、あげる。
いや、いらないよ。
…私だってやりたくないよ。
影で「バス停」と呼ばれていた。
『私と仲良くなる子は、みんな良い子』
だから、取っちゃえ。
どんどんひとりにされて行く。
奪って行くのは、いつもあの子。
あの子はいつも私を見ている。
1番最初の友達だったね。
耐えられなくなった頃、大人を交えての面談。
こんなこと、もう何回やっただろう。
先に大人と話をして泣いているあの子。
こんな景色も何回見たかな。嫌だなぁ。
「ねぇ、ごめんね。そんなつもりなかったの。また仲良くしよう」
そう言って、手を掴もうとしてきたあの子。
私はその手を払った。
今もあの時の、手を払った感覚を覚えている。
あの時のあの子の顔を覚えている。
こんなことしたくなかった。
あんな顔される覚えはなかった。
もう、さみしい思いをしたくなかった。
無意識に手を払った自分へのショック
そんなにも私は辛い思いをしていたのかという気付き
人の手を 払える 自分
知りたくなかった。
人と仲良くすると楽しいこと
どうせ選ばれないと理解していても、悲しいこと
この子ともきっといつか終わりがくると、信じれなかったこと
それがわかっていたから、目一杯優しくして
いつか、罪悪感で満たされればいい。
私を置いて行ったこと、少しでも後悔してほしい。
卒業まで、そう過ごしていた。
人は、私が嫌いなのだろうか。
人に憧れがあるけど、人前に出られない人になった。
迷惑をかけるんだろうから
何を話せば良いのかわからないから
こわいから。
もしも、1つだけ
何かを消すことができるなら
なにが良いのだろうか。
人に対する恐怖 だろうか
自信のない自分 だろうか
過去のトラウマ だろうか
どうか、どうか。
たすけてほしかった
もっと、もっとぎゅってして。
もっといっぱい手を繋いで
もっと大好きって言って
私、その頬擦りしてくれるのすき。
たまにじゃなくて、もっとしていいんだよ
…嘘だよ
ベタベタするの、好きじゃないもんね。
嘘だよ。嘘。
4月1日、何の日か、知ってる?
あなたの笑顔を知っている
あなたが晴れるときの眩しさを
あなたのその視線の意味を知っている
お日様のようなその眼差しを
その暖かさを
あなたの温もりを知っている
心が解れるその優しさを
手の大きさを
お日様のあなた
その光は何処か遠くへ
私もあなたのお日様だったでしょうか
そのまなじりを。
その陽を向けるのは誰だったのでしょうか
私は行くわ
お日様の私
また誰かを照らして暖かい日々を
お日様のあなた
どうか、 幸せに
『幸せに』
何気ないふりしてあなたに近付く私を
どうか許して。
もう少ししたら、あなたの顔を見て言うから。
もう少しだけ、このままで居させて。
どうか、あの人の最後はハッピーエンドを。
その人生がとても素晴らしいものだったと思える様に。
心安らかに、眠りにつけるように。
そして、その時間の中に
私もいますように。
あなたに出逢えた
私の人生はハッピーエンドが決まっているから
あなたもそうでありますように。
おやすみなさい。
良い夢を。