淡くぼんやりと光る三日月に
向かって手を伸ばす。
やっぱり、届かなくて、月は、掴めない。
届かないモノに手を伸ばしてしまうのは
どうしてだろう。
掴めないと知っているのに、諦められないのは
光を求めているからだろうか。
夜空を照らす三日月は、あまりにやさしくて
静かで儚くて
何故だか無性に泣きたくなった。
#__三日月__
色とりどりに、彩られ、そして、色褪せてゆく。
まるで記憶と感情のよう。
色が溢れる世界で、染まらずに
透明になれたらいいのに。
空の青が好き、夕日のオレンジ色が好き、
朝焼けの紫色が好き、夜の色が好き。
浮かぶ色彩は、沢山あるのに
一色が見つからなくて、探して、
悩んで、試して、色を載せて、塗り潰して、
また、色を重ねて、何色も混ざり合わさって、
透明が彩られてゆく。
そうやって、自分に、色が馴染んでゆくのかな。
透明のままじゃダメなのかな。
#__いろとりどり__
君と一緒に、いつまでも居られたらいいのになぁ。
隣にいる君とこんな風にずっと手を繋いで
微笑み合っていられたらって願ってしまう。
君の願いも、一緒だったら、いいのになぁ…
#__君と一緒に__
寒空の下、キラキラ輝く日の光。
雪で溶けた水たまりに反射するように光の粒が
虹色に光って見えるのが綺麗だった。
吐く息が真っ白でも空は青く晴れ渡り
冷たい空気が曇った心をスッキリとさせてくれる。
嫌なことがあっても、青空を見上げると、
空っぽになれるから
空を見るのが好きなのかも知れない。
嫌な事も、忘れたい事も、全部、消したくても
消えなくて
泣きたくなった時に
何も考えたくない時に
空を見てみる。
何も変わらないけど、確かに、今だけは、
その瞬間だけは、
逃避できる気がするんだ。
幸せとは、なんだろう。
幸せを定義するものって何なんだろう。
平和な毎日を過ごせる事、
元気に走り回れること、
好きな事が出来ること
美味しいものを食べれる事、
大切な人と一緒にいられること、
好きな人と両想いになれたこと、
夢を見つけられること、
自分でいられること。
きっと、どれもが幸せな事なんだろうな。
当たり前の毎日が、何でもない毎日が、
本当は、きっと、一番、幸せなんだと思う。
でも、人は、欲張りだから
何気ない幸せを幸せに感じなくなってしまって
大きな幸せを求めるようになってしまう。
高みを目指すことは、大事な事でもあるけど、
小さな幸せを幸せだと思える心を
忘れないようにしたいな。
#__幸せとは__