ツユクサ

Open App
6/11/2025, 11:52:15 AM

お題『雨音に包まれて』

静かに目を閉じる。まつ毛を伏せて、雨音を拾う。
きっと一つ一つ違う音。雨をかき分けて、たった一つを拾うのだ。
その音を聞いたのは、偶然じゃない。

6/10/2025, 10:35:39 AM

お題『美しい』

それは、花。
それは、ステンドグラス。
それは、クリームソーダ。
それは、海。
それは、ビー玉。
それは、月。
それは、君。

6/9/2025, 11:49:00 AM

お題『どうしてこの世界は』

どうしてこの世界は、悪意で溢れてるんだろうか。

人を騙そうとして、傷つけ、見下して、それでいて明日も平気な顔をして、ご飯を食べているんだろう。

とても不思議だ。

どうせなら、「素敵な天気ですね」「その服、似合ってますね」という方が、お互い気持ちいいだろうに。

私は不思議でたまらない。理解に苦しむ。
自分の汚れに気付いていないのだろうか。
見ないフリをしているんだろうか。

どうしてなんだろうか。

6/8/2025, 10:40:18 AM

お題『君と歩いた道』

暑い夏の日。

君と走った道。君は笑ってた。

君は無邪気な獣の子どものように、ばたばたと忙しなく足を動かしていた。

おーい、こっちこっち!
はやく!

なんて、僕を呼びながら。

待ってよ、早いよ。なんていいながら、僕は肩で息をした。

呆れたみたいに笑って、君はこっちに駆け寄ってきて。

僕の歩幅に合わせて、遅いなぁ、なんて笑った。

6/7/2025, 2:52:43 PM

お題『夢見る少女のように』

愛おしい気配を漂わせる。

何にでも心を砕いて、些細なことに怯える。
月から逃げ回り、風を恐れ、鳥に憧れ、花を愛する。

そんな夢見る少女のような、愛おしく、健気で、残酷な気配。

Next