6/8/2025, 10:40:18 AM
お題『君と歩いた道』
暑い夏の日。
君と走った道。君は笑ってた。
君は無邪気な獣の子どものように、ばたばたと忙しなく足を動かしていた。
おーい、こっちこっち!
はやく!
なんて、僕を呼びながら。
待ってよ、早いよ。なんていいながら、僕は肩で息をした。
呆れたみたいに笑って、君はこっちに駆け寄ってきて。
僕の歩幅に合わせて、遅いなぁ、なんて笑った。
6/7/2025, 2:52:43 PM
お題『夢見る少女のように』
愛おしい気配を漂わせる。
何にでも心を砕いて、些細なことに怯える。
月から逃げ回り、風を恐れ、鳥に憧れ、花を愛する。
そんな夢見る少女のような、愛おしく、健気で、残酷な気配。
6/6/2025, 1:56:31 PM
お題『さあ行こう』
我々は進むしかないのだ。後ろは振り向いても、後退だけは出来ないのだから。
どんな大失敗をしても、戻りたくとも。
これからの行動を変えるしか、無いのだ。
さあ、明日へ行こう。残酷ながら、明日はだれにでも、平等にくる。
6/5/2025, 10:46:54 AM
お題『水たまりに映る空』
ぽ っかりと、足元に空がひろがっている。
雨粒たちが、空に帰りたくて見上げている。
恋しげに、まだ薄暗い空を見上げているのだ。
少しずつ、空へ還っていく。
紫陽花が「早く帰れるといいね」と少し頭をもたげた。
6/4/2025, 2:05:22 PM
お題『恋か、愛か、それとも』
この気持ちはなんだろう。
傷つけられたいような、傷付きたくない様な。
知りたいような、知りたくないような。
そばにいて欲しいようで、そうでも無い。
汚してやりたい気もするけど、大切に綺麗なままでいて欲しい気もする。