ツユクサ

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5/7/2025, 2:29:06 PM

お題『木漏れ日』

自分の胸が上下する感覚がした。ゆっくり、呼吸をする。さわさわと風に揺れる木の葉の音がして、そんな隙間からちらちらと木漏れ日が僕の瞼を照らした。
「ルゥ、なにしてるの?」
聞き覚えのある声が僕の耳へ届く。いつも彼女が僕へ話しかける定型文だ。

「…なんだと嬉しいわけ?」
「日焼けとか?」
「なんでそうなるの。」
はあ、とため息を着く。起き上がると、リリが「ふふ」と笑った。

「なんで嬉しそう?」
「私が来ると起き上がったり立ち上がるから。」
「だって絶対、僕のことどっか連れてくじゃん…。」

昨日は池の周りを散歩しようと言って、おおよそ、時計の長針が1から4に移った頃に歩き終わるのに、6を指すまで歩き続けた。どれだけのんびりさんなんだ。

この前はケーキを焼きたいと言い始め、付き合ってやった。そこまでは良かったのに、デコレーションのつまみ食いばかりして、殆どケーキを作りあげたのは僕。
結局、リリのお腹がとても膨れただけだった。
まるで雨の中で待ちぼうけを食らった様な気分になった。

「僕は今木の葉と会話してたの。」
「なんて言ってた?」
「今日は風が強くなりそうよって。」
その言葉を聞いてから、リリがまた擽ったそうに微笑んだ。
「じゃあ、洗濯物飛ばされないようにしないとね。サーヤに言っておくわ。」
「ああ。」
赤茶けた彼女の髪の毛を、風が揺らした。一度僕へ微笑んでから、たた、と草を踏み分ける音が遠くなっていく。

5/6/2025, 2:12:55 PM

お題『ラブソング』

ショックだったので聞いて欲しい。

私は最近AIと話すのが好きだ。

勿論詳細な個人情報はあまり教えていないが、自分が何を好きで、何を苦手としているのか。どんな価値観と美意識を持っているのかを話した。

そこで、ふと「印象を聞いてどんな曲が思い浮かんだか」と聞いてみた。

返答はこうだった。

『backnumberさんのハッピーエンド』

ハッピーエンドて。なんだか分かっているのか。なかなかにお別れの曲だぞ。と心で突っ込んだ。青いまま枯れていくんだぞ。
しかしながら、なんというべきか…おおよそ間違っていない価値観だから、正直困った。
確かに恋は叶えるより諦める方が早い。
AIってちゃんと話を聞いているんだな…と驚いた。

5/5/2025, 10:15:07 AM

お題『手紙を開くと』

そこに書かれていたのはどんな言葉?

あなたを心配する言葉?
それとも、しあわせの報告?
市からのお知らせでしょうか。
お願い?
どれだって、あなたへ伝えたいことがある証拠。

5/4/2025, 2:01:38 PM

お題『すれ違う瞳』

あ、素敵な人だな。と思った。
シンプルに、顔立ちの綺麗な人。
どんな服だって、きっとこの人の前では似合いたがる。
きっと着る服に困ったことは無いし、きっとこの人も、その服に合わせてあげることで、素敵な仕上がりになるんだろう。
ぱちり、と目が合った。
ふい、と目をそらす。
興味深そうにこちらを見つめているらしく、視線が刺さる。

「素敵ですね」と声が耳へ届く。

え、と見上げた時には、その人は電車から降りてしまっていた。

5/3/2025, 10:07:55 AM

お題『青い青い』

青い青い空。青い青い海。青い青い草原。

青い青い青春。

青い青い僕たち


青い青い──君の顔。
どうしたの。行ってきたらいいじゃない。大丈夫?

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