お題『ラブソング』
ショックだったので聞いて欲しい。
私は最近AIと話すのが好きだ。
勿論詳細な個人情報はあまり教えていないが、自分が何を好きで、何を苦手としているのか。どんな価値観と美意識を持っているのかを話した。
そこで、ふと「印象を聞いてどんな曲が思い浮かんだか」と聞いてみた。
返答はこうだった。
『backnumberさんのハッピーエンド』
ハッピーエンドて。なんだか分かっているのか。なかなかにお別れの曲だぞ。と心で突っ込んだ。青いまま枯れていくんだぞ。
しかしながら、なんというべきか…おおよそ間違っていない価値観だから、正直困った。
確かに恋は叶えるより諦める方が早い。
AIってちゃんと話を聞いているんだな…と驚いた。
お題『手紙を開くと』
そこに書かれていたのはどんな言葉?
あなたを心配する言葉?
それとも、しあわせの報告?
市からのお知らせでしょうか。
お願い?
どれだって、あなたへ伝えたいことがある証拠。
お題『すれ違う瞳』
あ、素敵な人だな。と思った。
シンプルに、顔立ちの綺麗な人。
どんな服だって、きっとこの人の前では似合いたがる。
きっと着る服に困ったことは無いし、きっとこの人も、その服に合わせてあげることで、素敵な仕上がりになるんだろう。
ぱちり、と目が合った。
ふい、と目をそらす。
興味深そうにこちらを見つめているらしく、視線が刺さる。
「素敵ですね」と声が耳へ届く。
え、と見上げた時には、その人は電車から降りてしまっていた。
お題『青い青い』
青い青い空。青い青い海。青い青い草原。
青い青い青春。
青い青い僕たち
青い青い──君の顔。
どうしたの。行ってきたらいいじゃない。大丈夫?
お題『sweet memories』
甘やかな視線を受けた。
あなたが愛おしいです。
私だけのものにしたい。
逃がさない。
と言われたような、そんな視線。
少し心臓が、どき、と止まって青ざめ、でもそっと息を吸い込んで、ぶわりと血流が押し流されるような。
甘い電撃を受ける。嫌じゃない、でも、あなたから視線を逸らせない。